-
製品・IT
住友ゴム工業 「センシングコア」が進化 脱落予兆も把握
2026年5月19日New!!
DUNLOPの住友ゴム工業(國安恭彰社長、神戸市中央区)は、タイヤや車両、路面状態を検知する独自のセンシング技術「センシングコア」の開発を進めてきた。昨年10月には、その機能の一つである「車輪脱落予兆検知」が、いすゞ自動車の大型トラック新型「ギガ」に標準装備された。
センシングコアは、タイヤの回転によって発生する車輪速データと、車両に流れるCANデータ(車両制御情報)を解析することで、タイヤの空気圧や摩耗状態、荷重、路面状態、さらには車輪脱落の予兆まで検知するソフトウェア技術。今回「ギガ」に搭載された車輪脱落予兆検知機能は、走行中のホイールナットの緩みを検知するシステムで、異常を検知した際には警告表示とブザー音でドライバーに注意を促す。走行中にもナットの緩みを把握できるようになり、車輪脱落事故の防止に寄与することが期待されている。

業界課題の解決へ
同社オートモーティブシステム事業部企画部の定本祐課長は、「走行中にナットの緩みに気づくのは難しく、予兆段階で検知できる技術の確立は業界全体の課題だった」と説明する。そのうえで、「タイヤ空気圧低下警報装置(DWS)は1997年以降、約5600万台の納入実績がある。この機能を拡張し、荷重や路面状態、摩耗、車輪脱落予兆まで検知できるようにしたのがセンシングコア」と話す。

標準化で反響拡大
定本課長は「いすゞ様には開発段階から評価いただいている」としたうえで、「そのほかの自動車メーカーや部品サプライヤーからも、『ぜひ話を聞きたい』といった前向きな声をいただく機会が増えている」と話す。一方で、「技術が進歩しても、物理的な点検やメンテナンスは欠かせない。センシングコアのようなソフトウェアと共存していくことが理想」と語る。
また、「車両の安全性を高めるためにセンサーを数多く搭載するのではなく、私たちはソフトウェアベースで対応できることを訴求していきたい」と強調。ソフトウェアであればスマホのようにアップデートによって機能拡張が可能で、追加センサーやバッテリー交換も不要。幅広い車両に対応できる点も強みだ。
関連記事
-
-
-
-
「製品・IT」の 月別記事一覧
-
「製品・IT」の新着記事
-
物流メルマガ









