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物流ニュース
鴻池運輸 医薬品ピッキング「Kカート」を発表
2014年7月24日
鴻池運輸は7月16〜18日に東京ビッグサイトで開かれた「国際モダンホスピタルショウ2014」に出展。新開発した医薬品ピッキングカートシステム「Kカート」や医療用新型輸送容器、随時両手が使えるグローブ型ピッキングスキャナーを発表した。新型ピッキングカートの発売予定は来年1月。
鴻池運輸のグループ会社、鴻池メディカルでは早くから滅菌代行サービスを行い、一部の病院では一括しての院内物流も請け負っている。鴻池運輸執行役員でメディカル担当の生活関連事業本部長を兼任する天野実氏は「病院では、いつ使うか分からないような医薬品などもそろえておかねばならないため、診療科ごとに在庫を持つと病院全体では膨大な在庫を抱えることになる。そこで、在庫室を一つ作り、複数の診療科で共有すれば在庫は軽減できる。納品も各メーカーから複数回に分けてバラバラに納品されるより、1か所でまとめて請け負った方が効率的で、外部からの菌の入り込みも最小限に抑えることができる」と説明。
同社では九州の総合病院をモデルケースとして、院内物流の効率化を進めている。また、薬の卸業者からの納入の効率化にも着手しており、小規模個人病院などに少量多種の医薬品を届ける際に有効なピッキングカートも開発。フタ付きの六つのカゴを備えたカートに作業者のデータを読み込ませ、各カゴごとにも発注先とピッキング内容のデータをインプット。広い倉庫でも無駄のないルートで移動ができ、必要な品の前では、必要とする納入先のカゴのフタが開くので入れ違いが起こりにくい。天野氏は「病院の院内物流の効率をもっと広めたい。新開発のカートが、ミスと無駄のない物流のきっかけとなるよう期待している」と述べた。
◎関連リンク→ 鴻池運輸株式会社この記事へのコメント
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