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    中古トラックの行方 全く同じデザインに驚き

    2014年9月8日

     
     
     

     「ドライバーから話を聞いた時は驚いた」そう話すのは、神奈川県綾瀬市の運送事業者。同社で働くドライバーが栃木県に配送に出かけた時のことだ。なんと、自社のトラックと全く同じデザインのトラックが、目の前を走っていくのを見たというのだ。
     同社のトラックは特徴的なデザインで、カラーリングもあいまって、遠目にも判別しやすい。自社のトラックに間違いないが、運転しているのは仲間ではなかった。驚いたドライバーが報告してきたのだ。


     同社ではトラックを売却する場合、付き合いのある業者に任せている。手放したトラックは、古いものは登録抹消となり、まだ十分に使えるものは名義変更され、再利用される。しかし、名義変更になった場合、買い取った業者から別の業者に流れていくこともあり、どこの誰が、どういったかたちで再利用しているかはわからない。一般的には元の社名や会社のロゴは消して運用されるが、中にはほとんどそのままのデザインで使用されているケースもある。同事業者は「知っている人が見れば、うちのトラックだとすぐわかる。あれで重大な交通事故でも起こされたら、風評被害を受ける可能性もある」と心配顔だ。
     同様の事例が、神奈川県海老名市の事業者でも起きた。仕事先のドライバーから、「うちのトラックに知らない外国人が乗っている」と慌てた様子で電話がかかってきた。こちらのケースでもデザインはそのままの状態で運用され、同社の社名はガムテープで隠されていた。「白ナンバーでの使用だと、いい加減になりがちなのかもしれないが、そのまま使うというのはいかがなものか」と困惑している。
     同事業者は、「最近は業者からオークションに流れることもある」とし、「そうなると、どこの誰が再利用しているのかは見当もつかない」と話す。 

     
     
     
     

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