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物流ニュース
川崎北部市場運送サービス 廃棄物収集に専用システム導入
2024年7月10日
【神奈川】運送事業をはじめ、廃棄物処理事業、倉庫業、清掃業など多彩なサービスを展開する川崎北部市場運送サービス(沖島由二郎社長、川崎市宮前区)は、廃棄物収集運搬事業に専用システムを導入。業務効率化の可能性を検証してきた。導入事業は、川崎市が物流の2024年問題への対策として実施する「令和5年度働き方改革・生産性向上物流対策モデル創出事業」に採択。数か月間にわたり検証を行ったところ、現場の業務効率化に大きく貢献する結果が得られたという。
導入したシステムは小田急電鉄が販売する「Wooms」(ウームス)」。米国など海外のほか、国内でも座間市や相模原市などで導入や実証が進められている。
導入前は、紙の地図をベースとして管理されていた。地図上に記された回収場所は記憶するか紙で確認するしかなかった。Woomsの導入で、これらをデジタル化。事務所でリアルタイムに運行状況や収集漏れ、回収時間の確認が行えるようになったほか、車載タブレットで収集順にナビゲーションが可能となった。以前は進捗状況を電話で直接確認する必要があったが、システムで見える化したことで、作業員がお互いにフォローしやすい体制を構築できた。これにより、業務時間を5%削減、実作業時間は7%減少した。
システムの導入は人材教育の面でも効果を発揮したという。従来は収集場所を記憶する必要があったが、システム導入により、人材育成時間を半年削減することができた。
副次的な効果として見逃せないのが運転支援機能を活用したエコドライブ効果だ。導入後、急ブレーキは19%、急発進は27%それぞれ減少した。燃費についても14%向上した。
システムの導入で、数字の上でもはっきりと業務改善や効率化の結果を得ることができた。同社では、さらなる検証を進めるとともに、得られた結果を広く共有し、業界の業務改善に役立てていくとしている。
◎関連リンク→ 川崎北部市場運送サービス株式会社
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