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物流ニュース
マルト便運輸倉庫 格闘家から物流業へ、事業拡大に意気込む
2024年7月8日
【千葉】7歳で空手を始めたというマルト便運輸倉庫(流山市)の卜部弘嵩社長。
17歳の時、第18回全日本新空手道選手権大会「K-2 GRAND PRIX」で最年少優勝を成し遂げると、翌年18歳では、キックボクサーとして、プロデビューを果たす。
2011年に開催された全日本キックボクシング連盟主催の格闘技イベント「Krush」にスーパー・フェザー級で出場、初代王者に輝く。第4代の王者にもつき、また五度の防衛にも成功するなど、活躍を続けた。
さらに2015年に「K-1 WORLD GP」に参戦、見事第2代スーパー・フェザー級王者に輝き、一躍脚光を浴びると、その後もISKA世界スーパー・ライト級王者になるなど活躍し、格闘技界を盛り上げた。一昨年2022年7月に現役引退を発表、15年間の格闘技人生を終えた。
現役時代の後援者らの協力もあり、3年前に同社を設立、倉庫や物流加工事業で第二の人生をスタートさせた。
「父親が物流業界で働いていたことで、物流業を第二の人生の幕開けとして選んだ」という卜部社長は、格闘家を引退した2年前から同社の事業に本腰を入れ始めた。倉庫事業を軸に、物流加工にも幅を広げ、売り上げは直近で4億5000万円を計上。扱う倉庫も首都圏で1万坪を超えた。
ただ、事業拡大には、それなりの投資もかさむ。加えて、「経営の〝けの字〟も知らなければ、物流の〝ぶの字〟も知らないでこの業界に足を踏み入れたので、わからないことだらけで大変」というように、格闘技とはまた違う難しさに直面している同社長。
「格闘技は自己責任でやれたが、会社は従業員がいればその家族もいるので、そうはいかない」とし、「プレッシャーのかかり方が桁違い」と苦笑するが、「このひりひり感が、逆に、やる気を掻き立ててくれる」と話す。
「トラックにも乗りたくて乗りたくて」と話す同社長は現在、一般貨物運送事業への参入も視野に入れている。
「目先ではなく、5年先、10年先を見据えて、じっくりと取り組んでいきたい」と堅実さを話す一方、「売り上げを倍々ゲームのように伸ばしていきたい」との意欲も見せる。日々やりがいを感じているという35歳は、物流で、第二の人生の花を咲かせる。
◎関連リンク→ マルト便運輸倉庫株式会社
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