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物流ニュース
流通アシストネットワーク 専門サイト「倉庫・工場市場」展開
2014年10月16日
流通アシストネットワーク(岩楯繁社長、東京都江戸川区)は、事業用不動産の専門情報サイト「倉庫・工場市場」を展開している。首都圏・1都3県の情報を常時約700件掲載。30坪程度から1000坪超の物件まで、幅広い情報を提供している。
食品工場や研究所、保管倉庫などの物件をメーンとして扱うが、物流・運送業界向けの案件もあり、新規営業所開設や車両置き場としての用途に関する問い合わせも徐々に増えてきているという。仲介事業部の高橋靖之課長(写真右)は、「特に、成田・羽田エリアが活性化している」と話す。
サイトを運営する上で、最も大切にしているのが「詳細な情報提供」だ。全ての物件で写真、一部の物件では動画が掲載されている。サイトの構想などを手がけ、現在も写真撮影などを一手に担う同事業部の池田泰裕氏(同左)は、「平面図だけでは読み取れないことも多い。写真があれば、道路との接し方など現地に行かないと分からないことも見えてくる」。同氏が必ず現場へ足を運ぶことで、「お客さまからの細かな問い合わせにもすぐに答えられる」という。
床荷重や昇降機、トラックバースなど「事業用のお客さまが欲しい情報」は初めから掲載。問い合わせ時の疑問点を極力減らすことで、スピーディな成約へと結びつけるという。池田氏は、情報の開示について、「有名通販サイトを多数参考にした。『詳細はお問い合わせください』という手法は取らず、全てを開示することで、ネットの強みを最大限に生かせるようにした」。関西の事業者が首都圏に出店する際の問い合わせも多いという。
情報の「鮮度」にもこだわる。不動産市場で流通している物件の中から、事業用途として使用可能な物件を選別。さらに、契約済みの物件を載せ続けることのないよう定期的なチェックも怠らない。「量より質」の姿勢から、掲載件数は「700件が限度」という。
同社がオーナーから委任されている独自物件の情報も提供。今後は、この独自物件にもさらに注力する方針で、高橋課長は、「空き物件をお持ちのオーナー様は、ぜひご相談いただきたい」と訴える。また、希望エリアで条件に合う物件がない場合は、同社の持つ業界のネットワークを駆使して融通する場合もあるという。
サイトオープンから2年が経った。当初こそ1件も電話が鳴らない日が続いたというが、その後、問い合わせ数は右肩上がりで、同課長は「ここまで増えるとは」と話す。
9月から11月は市場が大きく動くシーズンで、「探すなら早い方が良い」と同課長。今後については、「ゆくゆくは大きな倉庫なども取り扱っていきたい」と展望する。
◎関連リンク→ 「倉庫・工場市場」この記事へのコメント
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