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    張富士夫トヨタ名誉会長 「物流改善の思い出」を講演

    2014年10月24日

     
     
     

     8月28日に開かれた、愛ト協の事業者大会で、張富士夫名誉会長(トヨタ自動車)が「物流改善の思い出」をテーマに講演を行った。
     張名誉会長は昭和12年2月2日生まれ。昭和35年に東京大学法学部卒業、同年4月にトヨタ自動車工業(現トヨタ自動車)入社。平成11年に取締役社長就任。その後、さまざまな役職を経て、平成25年6月に名誉会長就任。


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     入社当時は、総務部で7年ほど過ごし、その後、製作管理部に移り、現場でトヨタ生産方式を広げるため、現場改善を行うようになったという。「当時、総務部にいたため、現場のことは何もわからない状況。だから、そんな仕事は出来ません、と断った。ところが、そんなことは関係ない。ムダを省くのに技術屋も何も関係ないんだと言われ、やらなければならない状況になった」と張名誉会長。最初に教わったのは、「ムダを省いて原価を低減すること」。製造現場には、ムダと仕事の二つしかない。現場では、やらなければいけないことと、やってはいけないことの二択しかない。「仕事とは工程を進める動き。ムダはそれ以外のもの。例えば、部品を取りに3歩歩くと『なぜ、3歩も部品を取りに歩いていくのか』と言われた。組み立てのために、1日3歩も歩くということを、現場の人間は何回もやらされているのはムダということを、その時、初めて認識した」。
     これらのことを一から勉強していったというが、なぜ、ここまで徹底してムダを省くことが必要だったのかというと、当時のトヨタ自動車が、欧米、特にアメリカに生産性で追いつかなければ、日本の自動車産業は成り立たないという認識を持っていたからだ。戦後のモノのない時代に、どうやって生産性で追いつくのか。それは、ムダを省くことでしか実現できない。そこで、現場をしっかり見て、皆で改善できるところはないか議論し合い、次第に現在のトヨタ生産方式と呼ばれるものが生まれてきたという。
     トヨタ生産方式の代表的なものにジャスト・イン・タイムがあるが、これについて「現場改善といっても、機械をどうこうするという話ではなく、運搬、在庫の改善がほとんどだった」と語る。ジャスト・イン・タイムでは、工程間の在庫を最小化するために、運搬・輸送の改善が必要であった。そこで「製造と物流が、相互に強く影響し合っていることを改めて認識した」という。
     最後に、張名誉会長は「物流業でも、ただ運ぶのではなく、どう運ぶかが重要ではないか。モノの見方を変えることで、何が重要かが見えてくる」と語った。

     
     
     
     
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