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物流ニュース
カクヤス 独自の配送網をベースに物流体制を強化
2024年5月30日
酒類をはじめとする食料品の販売事業及び卸売事業を行っているカクヤス(佐藤順一社長、東京都北区)は5月22日に開催した「カクヤス デクスポ」のメディア向け事業説明会で、物流体制の強化について言及した。
現状の物流体制について、飲食店向けは主に配送センターから大型トラックでルート配達を行っており、家庭向けは「なんでも酒やカクヤス」の店舗をはじめとした拠点からクイックデリバリーを行うなど、効率的な宅配サービスを実現している。
同社では、利用者の利便性を重視するため、商品を届ける際の制約条件になり得る「時間の縛り」「エリアの縛り」「ロットの縛り」を取り除き、「いつでも」「どこへでも」「どれだけでも」というカクヤス独自の配達網を作り上げている。
具体的には、半径1.2km商圏のエリア内であれば年中無休、配送料無料で、ビール1本から最短1時間で届けるサービスを実現。同社の売り上げ(2023年3月期)の約85%が配達関係となっており、酒屋であると同時に物流の企業であるといっても過言ではない。
佐藤社長は「当社の強みであり特長でもある独自の物流体制を引き続き強化していく」としており、「需要のある個人飲食店のニーズに応えるため、現在60か所あるサテライト(倉庫60坪)をこの1年間に10か所開設する」としている。
「当社ではコロナ禍でも、物流システムと配達ドライバーを確保し、維持していたため、60か所あるサテライトも機能した」として、「当社の物流サービスは、多くの利用者から支持をいただいているので、引き続き強化していく」とした。
同社は、「お酒を中心とした流通のインフラ」となることを目指しており、カクヤスモデル(独自の配達網)ベースに物流体制を強化していくことで、「お酒の販売会社から、物流会社と言われるようになっているかもしれない」と話している。
◎関連リンク→ 株式会社カクヤスグループ
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