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物流ニュース
東ト協海コン部会 東京港の待機時間、最長は「平均2時間27分」
2014年9月13日
東京ト協の海上コンテナ専門部会(種田光男部会長)は5日、東京港各コンテナターミナルにおける海コン車両の待機時間調査結果を発表。「待機時間1時間以上」というターミナルはざらで、最長は青海地区の輸出空コンテナ搬出で、並び始めからゲートまで平均「2時間27分」かかっている。長時間待機問題で、東京港から撤退する優良事業者も多く、関係者は「東京オリンピックまでには何とか解決させないと大変なことになる」と危惧している。
都や神奈川、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉の7都県ト協の海コン部会に所属する事業者のうち28店社を対象に、5月7日から同23日まで各コンテナターミナルでの海コン車両の待機時間を調査したもの。
青海地区5ターミル、大井地区4ターミナル、品川地区3ターミナルのそれぞれ輸出、輸入エリアで調査を実施したところ、並び始めからゲートまで「平均1時間以上」が青海、大井でそれぞれ9か所、品川で7か所あった。「平均2時間以上」は青海で2か所、大井で1か所。最長は青海のA─2ターミナル(住友倉庫・日本通運・第一港運)で平均「2時間27分」だった。
東京港の混雑による待機時間は解消する気配もなく、この3年間で海コン輸送車両は5000台減少している。ドライバー不足の影響も考えられる中、「異常な待機時間で、コストばかりかかる東京港では稼げない」と敬遠するドライバーが増えたほか、長時間待機のドライバー拘束時間を懸念する事業者の相次ぐ撤退が背景にあるという。車両が減少しているにもかかわらず、待機時間が改善されないのは、同港のコンテナ取扱量が伸び続けているため。
同港でのドレージを手配する海コンの元請け事業者らは慢性的な「車両不足」に悩んでいるが、海コン輸送事業者側は「どうにもできない」と苦悩している。
◎関連リンク→ 一般社団法人東京都トラック協会この記事へのコメント
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