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    「北海道の運輸の動き」で傾向探る 荷動き停滞のきざし?

    2014年12月12日

     
     
     

     北海道運輸局では、道内の運輸産業の輸送動向などの月別データを「北海道の運輸の動き」として発表しており、ここしばらくのトラック関係のデータを見ると、4半期ごとに顕著な傾向が見えてくる。
     昨年度第3四半期(平成25年10〜12月)と第4四半期(同26年1〜3月)では、特積み(7社)と北海道トラックターミナルの荷動きが好調な半面、一般貨物(125社)が低調で輸送量は全ての月で前年比割れとなった。
     特積み事業者は昨年10月から年度末までの半年間で、前年と比べ6.6%、4.6%、2.8%、6.9%、6.8%、15.7%といずれも輸送量を増やした。北海道トラックターミナルの取扱量も同様に前年比5.5%、3.3%、2.0%、5.2%、5.4%、15.3%といずれも前年より伸ばし、好調を維持してきた。


     一方、一般貨物では、昨年度第3四半期からの半年間の輸送量は前年比で2.1%減、0.6%減、6.2%減、4.4%減、1.2%減、0.2%減となり、全ての月で前年の実績割れとなった。年度末には増税前の駆け込み需要で「トラックが足りない」といった状況が広く出てきたが、「トラックの供給量が少ない」といった側面が大きかったのか、道内の一般貨物の輸送量は実は伸びていない状況にあった。
     しかし、年度が変わると動きは反転し、同26年第1四半期(同4〜6月)は、特積み事業者は7.5%減、4.8%減、2.8%減といずれも前年より輸送量が落ち、北海道トラックターミナルの取扱量も7.3%減、4.5%減、3.8%減となった。
     特積み・トラックターミナルの動きと反比例するように、一般貨物は4月以降、前年より6.0%、12.2%、5.7%と輸送量を伸ばした。
     ここまでのデータを見ると、「特積み・トラックターミナルが好調だと、一般貨物が不調になる」といった相関関係があるように見えるが、10月16日に発表された最新のデータ(同7月分)では、特積みの輸送量が前年比4.3%減、北海道トラックターミナルの取扱量も1.1%減となり、更に一般貨物でも6.7%減となった。道内のトラック業界にとって「荷動きが停滞しつつある」かのような気になるデータが出てきたといえる。

     
     
     
     

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