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物流ニュース
シンク コンサルとタッグ、「販売管理」荷主に提案
2015年1月9日
アパレルに特化し、流通加工・検査業務のほか倉庫物流、運送業務、ネットショップ・通販向け物流サービスなど、総合物流事業を展開するシンク(新川福男社長=写真上、大阪市都島区)。情報サービスでは、在庫情報や荷動き履歴などが24時間確認できる「シンクeネットシステム」を導入。新川社長は、さらなる成長のため今後は、「アパレル以外の業種も積極的に扱っていきたい」とし、また、EC物流、ネット物流に注力していく姿勢で、「販売管理システムを理解している物流会社は強い」との考えを示す。
「商流があってこその物流。われわれは、あくまでお客様の注文に応じてモノを出しているので、商流を理解することで、もっとお客様に近づけるのでは」と新川社長。そのため、倉庫管理システムに加えて、販売管理システムを理解している物流会社は強くなっていくと考えている。
同社ではネットショップや通販向けの物流システムとして、入荷から検品、商品管理、加工、保管、出荷、配送まで、 荷主の抱える様々な要望に対応している。同社長は「これまで物流の話しかできず、物流の発想でしか取り込めていなかった」とし、「お客様はとにかく商品を売りたい。それならばウチが販売戦略のコンサルと手を組むことで、お客様に商流と物流の一元化を提案できる」と、新たな営業スタイルをスタートさせた。
同社がコンサルを依頼した岡村篤氏は、8年前にスポーツアパレルの会社に入社し、ネット通販を担当。その後、ネット通販事業は順調に拡大し、販売規模が上がるにつれて物流業務も自社では対応しきれなくなり、シンクに物流業務を依頼したのが新川社長との出会いだ。
そして岡村氏は今年3月に独立して、ネットショップの導入支援をするアウトワールド(大阪府箕面市)を立ち上げた。
「新しいことを臆せずどんどんやられる、アグレッシブな社長」と、新川社長の人物像について笑顔で話す岡村氏。「社長から『荷主に新規営業に行くが、噛み合ないところがあるのでフォローして欲しい』と頼まれて、営業先に同行するようになった」という。新川社長は、「われわれはお客様とのやり取りはできるが、お客様の売り先とのシステムが分からない。岡村氏はそこをきちんとつないでくれる」と話し、「われわれが物流業務の提案をするときと、岡村氏が同行して販売戦略の話まで踏み込んで説明したときとでは、お客様の反応が全然違う。お客様はいかに商品を売るかを第一に考えているので、真剣に話を聞いてくれる」と驚いた様子で語る。
現在、両社が手がけている荷主は、通販を立ち上げた会社で、ネット物流がないため外部に依頼を検討し、シンクに提案を求めてきたという。立ち上げにかかる作業やシステム、売り方のレクチャーをともに行い、近く稼働する予定だ。
岡村氏は、「ネット通販は、大手ショッピングモールへの出店やカートだけなど、様々なやり方がある。複数店舗を出店される企業が多いが、例えば、3店舗持っていて在庫も三つ持っているとなると不要な在庫を抱えてしまう」とし、「それらを連動させるシステムを構築し、集約して管理することで効率化が図れ、コスト削減につながる」とアドバイス。「EC物流は基本的にBtoCなので、安心して預けられる体制を整えている会社が選ばれるのでないか」と語る。
◎関連リンク→ シンク株式会社この記事へのコメント
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