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    交渉のチャンス? 4割増の運賃値上げに成功

    2014年12月14日

     
     
     

     燃料価格の高値止まりやコンプライアンスによるコスト増の中で、運賃が上昇しないことから厳しい経営を強いられている運送事業者も多い。しかし、一部の荷主企業ではトラック不足を懸念してか、運賃値上げを認めるところも増えてきているようだ。
     大阪府高石市の運送会社は今月、5年前から取引するパイプ製造業の荷主に、現状の運賃の4割値上げを要望した。同荷主は景気が落ち込んだリーマン・ショック当時の運賃が低額な時期からの取引先だったが、現在では同荷主の業績も良く、さらに燃料価格の高騰を十分理解していることから、同社は断られることを覚悟して、運賃値上げ交渉を行った。荷主の物流担当者は「2、3日考えさせてほしい」としたものの、最終的には4割増の値上げに応じてくれたという。


     同社社長は「当社は平車がメーンで、同業他社に平車の傭車を求めてもトラックはなかなか見つからない。当社でも11月半ばの時点ですでに月末までトラックは埋まっている状態。今後さらにトラック(特に平車)は不足が深刻化していくとされており、荷主も平車確保のために運賃値上げも仕方ないと思っているところも多いようだ」と話した。
     また、平車を中心に輸送業務を行う同和泉市の運送会社でも、「今までは仕事も少なく、運送会社の下請けの輸送も行っていた。しかし現在、荷主企業も平車の確保が困難であることを深刻に捉えているようで、今まで取引のなかった荷主企業からも直接取引してくるケースが増えている。当社でも運賃の安い荷主に対して値上げが行われない場合は仕事を断るケースもあることから、荷主もできる限り運賃の値上げに協力してくれているようだ」と話した。
     一部の荷主企業では、数少ない平車が今後の繁忙期で確保できなければ事業に影響すると予想しているようで、ある程度の運賃の値上げには理解を示しているようだ。今後は繁忙期に向け運賃値上げのチャンスの時期かもしれない。

     
     
     
     

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