-
物流ニュース
運送事業の厳しい現状「事故や故障ですぐ赤字」
2024年10月4日New!!
燃料費をはじめ、車両に関するあらゆるコストが上昇しているが、経費増加分を補えるほどには運賃は上がっていないのが現状だ。
海コン輸送を展開する大阪府堺市の運送事業者は「燃料費は国の補助金があってもリッター150円前後。人件費も増えており、現状の運賃値上げ幅ではコストアップ分すら補えない」と諦め顔だ。
同事業者は、「これまでは車両を3年や5年で買い替え、修理費の軽減を図っていたが、車両価格が以前より1.3倍―1.5倍に値上がりしており、いまの売り上げでは、到底、手が出ない」と語る。
さらに、「トレーラの1か月の燃料費が1台80万円、ドライバーの人件費が法定福利費込みで60万円。車両の償却や維持費、タイヤ、オイル、任意保険、管理費などを考えると利益は数万円、いや、ゼロと言っても過言ではない」と嘆く。「先日、トレーラのDPFを交換したが、部品や工賃などで120万円もかかった。年間で利益を出すどころか、それだけで赤字に陥る」とも。
同事業者は、「企業努力で、簡単な整備やオイル・タイヤ交換などを自社で行っても利益は残らず、事故や故障が発生すればすぐに赤字になる。こんなビジネスはほかにあるのか」と運送事業の厳しい現状を語る。
海コン輸送を行う同市の別の運送事業者は、「車両が大きくなればなるほど売り上げや利益が増えると考えるのは間違い。今は車両が小さい方が維持費も抑えられ、大型車に比べて利益が残りやすい」と語る。
同社は現在、2トン、4トン車での雑貨輸送に注力。「トレーラと中型車では、同じ部品交換でも外車と国産車ぐらい費用に差がある。売り上げはトレーラが100万円強で中型車は60万円程度だが、人件費や修理費などを考えると、1年を通じて残る利益は中型車の方が多い」という。
同事業者は、「当社のように車両の小型化を考える経営者が増えていると聞く。今後はより利益率の高い輸送が求められていくだろう」と語る。
この記事へのコメント
関連記事
-
-
-
-
「物流ニュース」の 月別記事一覧
-
「物流ニュース」の新着記事
-
物流メルマガ
長距離の幹線輸送は中型じゃ積みきれないしな。トレーラー1台で済むコースに4トン3台投入するのもどうかと
トレーラー🚛みたいなん
女乗れんがな😖
出会いほしい
単価設定がおかしいんでしょ?おかしな仕事が淘汰されないのが不思議。電力なんて補助金もらった上、値上げして過去最大の経常利益を出してるんだぞ?この差は何?
なら運賃上げるか、事故故障を無くすしかありませんな。
どちらも出来ないなら、経営者失格かと。
早めに業界からご退場いただければ、残った業者が助かりますよ。