新車の納車に時間がかかる状況が一部で続いているという。横浜市港北区の運送事業者は、１０年以上使用した車両を買い替えようと決断。昨年１月に発注したが、「納車までに早くて１０か月、遅ければ１年かかることを告げられた」という。

ようやく１２月に納車されることが決まった矢先の１０月、悲劇が。入れ替え予定の車両がミッションの故障で動かなくなってしまった。「ディーラーに納車を早めてほしいと要望した」ものの、「急いでも年内」との回答。仕方なく５０万円以上かけて故障車両を修理した。

今回はミッションだけだったが、古い車両なだけに、ほかの箇所も故障の懸念が。同社社長は、「新車が納車されるまで気持ちが落ち着かない」と胸の内を明かす。

建設資材や建機を輸送する川崎市の運送事業者は、「特殊な車両だと納車まで１年以上かかる。人材を確保できてから発注しても間に合わないので、できるだけ年式が浅く、即納可能な中古車を購入するケースも多い」と話す。

また、「新人ドライバーには中古か年式の古い車両に乗務させ、その間に新車を発注することもある」というが、「荷主に応じたさまざまな仕様もあるため、中古で購入するのは一般的な平車による仕事のみ」だという。