-
物流ニュース
脇地運送 健康経営を県も評価、伝え方にも工夫
2025年3月19日New!!
【広島】脇地運送(金子武司社長=写真左)、広島市西区)はこのほど、健康経営の継続的で優秀な取り組みが評価され、県から表彰された。これまで18社が表彰されたがトラック運送業、物流業では初めて。金子社長は「健康がなぜ安全につながるか、従業員に折に触れて伝えることで理解が深まり、自主的な行動も増えてきている」と話す。
同表彰制度は県が独自で実施するもので、今年度で5回目。経産省が推進する「健康経営優良企業認定制度」に直近2年連続で認定され、特に取り組みが優秀な企業を顕彰している。
同社は健康経営優良企業認定を3年連続で受けている。健康でないと仕事のパフォーマンスが落ち、生産性も下がるとし、経営的な視点で健康を考えるように。県の受動喫煙対策助成金を活用した喫煙ルームの設置や、インフルエンザの予防接種費用を会社が全額負担。社食サービスをいち早く導入するなど10年ほど前から、従業員のニーズを捉え、さまざまな取り組みを重ねている。
特に力を入れるのは、健康診断後の対応だ。メタボとその予備軍と判定された人を対象とする特定保健指導をズームで実施。保健師との面談を業務後の事務所でできるようにしたことで、面談率は2021年の30%から23年には100%を達成。今回の表彰でもこの点が高く評価された。
病院嫌いなドライバーも多いが、同社は、伝え方も工夫している。同社長は「この取り組みの目的や、なぜ会社がここまでするのかを繰り返し話して、理解してもらわないと意味がない」と考える。定例のミーティングで伝えたのち、健診の担当者も説明を続ける。また、健康経営のコンサルティングや協会けんぽなどとの情報共有や指導も行動のブラッシュアップには不可欠だという。
表彰を機に、次は喫煙率の低下に挑戦する同社。2月から禁煙外来の受診費用を会社が半額負担するほか、敷地内分煙にも着手。「頭ごなしにタバコをやめろではなく、本数を少しずつ減らすようサポートする」と話す。
◎関連リンク→ 株式会社脇地運送
関連記事
-
-
-
-
「物流ニュース」の 月別記事一覧
月を選択 -
「物流ニュース」の新着記事
-
物流メルマガ