日本パレット協会（二村篤志会長、東京都千代田区）は１月３０日、創立６０周年を記念し、記者会見と新春講演会、賀詞交歓会を開催した。

二村会長は記者会見で、協会創立から60年間の歩みを、国内外の物流事情とあわせて振り返り、「残念ながら、いまだ理想とするパレットの使用状況には至っていない」と述べた。具体的には、着荷主の理解が得られず、物流の結接点でパレットの載せ替え作業が発生するなどの問題点をあげた。

同会長は、「日中韓のＲＴＩ（リターナブル物流容器）推進とともにそれを東南アジア地域にも広げていくことが課題で、アジア地域のパレット普及推進に尽力していく」とし、「内外で『連携』をキーワードに活動を推進していく」と語った。

新年賀詞交歓会は国交省、経産省の幹部ら来賓も含め約１４０人が参加。

同日行われた新春講演会では、同協会の初代会長で昭和20年代からパレチゼーション推進活動を行っていた平原直氏が昭和５８年に行った講演ビデオを初公開。平原氏の活動記録の動画は、最近発見されたもので、物流博物館の玉井幹司主任学芸員が解説した。

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