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物流ニュース
ディアローラ 新物流センター稼働
2015年7月30日
ネイルなど化粧品メーカーのディアローラ(石井康智社長、大阪市中央区)は今年4月、大阪府岸和田市に物流センター(大阪ベイロジ)ならびに第2工場(大阪ベイラボ2)を稼働させた。これまで淡路島に置いていた物流センターを移転させたもので、竹本龍司常務は「ムダなコストを改善したいという思いで、効率化への取り組みを始めた」と語る。
「淡路島の物流センターは、生産数の増加により保管スペースが手狭となり、余剰分は委託倉庫に外注していた」と説明する竹本常務。今後の売り上げ拡大も見越して、2年前から物流効率化へのプロジェクトとして物流拠点の移転を考えてきたが、2008年に岸和田市の埋め立て地に設立した自社工場の近くの土地が空いたので、移転を決めた。
新物流センターは、一般倉庫と危険物倉庫の2棟で構成。移転により、自社で全数保管と管理が可能となった。また、ネイルカラーは危険物として扱わなければいけないが、同社は危険物倉庫を持ち合わせていなかったので、これまでは物流会社の倉庫に委託していた。「新設した物流センターには許可の最大値である995平方mの危険物倉庫を設けたので、自社で扱えるようになり、保管賃料や横持ち運行費を抑えることができた」。
同社の商品は全国のドラッグストアやGMS、スーパー、バラエティーショップなど約2400店舗で扱われており、同社の物流センターから、取引している大手路線会社3社が、各地の問屋など物流拠点に毎日運んでいる。発注を受け、基本的には翌々日に店舗に届くが、今回の淡路島からの移転で納期が1日短縮されたという。
「ネイルは7〜8月が繁忙期。ピークには通常時の倍の数量になるが、一気に対応するのではなく、徐々に在庫を積み上げていって繁忙期を迎えるようにしている」と、無理のない管理を心掛ける。さらに、「売れ筋は毎年変わる。1000アイテム、販促品を入れると1500アイテムにもなるので在庫管理が一番難しい」とし、新たにピッキングシステムを導入して、さらなる効率化と品質向上に努める。
4月から稼働したが、「トラブルもなく順調なスタートを切れた。この調子で繁忙期も乗り切れれば」と意気込む。今後の展開について、「新たな物流拠点を武器に目標達成に向けて進んでいく」とし、具体的には「国内販売だけでなく海外展開を進めており、今は売り上げの5%ほどだが引き上げていきたい。また、OEMの問い合わせも多くなってきているので増やしていきたい」と語る。
◎関連リンク→ 株式会社ディアローラこの記事へのコメント
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