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物流ニュース
宮田運輸 子どもの絵で安全意識向上、優しい心が持てる社会に
2015年7月29日
【大阪】食品輸送をメーンに手がける宮田運輸(宮田八男会長、高槻市)では、同市の観光地などの絵や、従業員の子どもらが描いた絵がラッピングされた車両を導入している。
今回、新たに2トン車のラッピング車両を導入。米配送や学校給食などの仕事で使用していく。
これらのラッピング車両は、会社のアピールが目的ではなく、宮田博文社長が心から安全を願い、自社独自で考えて形にしたものだ。異業種の知り合いの会社が様々な取り組みをしているなかで、「自社でも何かできないか」と考えていたところ、ドライバーが車内に家族の写真や子どもの絵を飾っていたのを見て、それをトラックにラッピングすることを思いつき、取り組み始めた。
従業員の子どもが描いた絵をラッピングすることで、「周囲を走る車の運転者にも穏やかな気持ちになってもらい、安全啓発につなげたい」という。また、「従業員も自分の子どもの絵が車両に載ることで、今まで以上に車両を大切にしてくれる。安全運転にも努めてくれるので二つのメリットがある」と話す。
宮田社長は、「IT機器の発展で車両管理や事故防止対策なども進んでいるが、事故防止はドライバーの運転次第。少しでも気持ちにゆとりや優しい気持ちがなければ、事故はなくならないと考えている」とし、機械にだけ頼った安全管理ではなく、精神的な部分のフォローも大切にしている。
ラッピング車両は周囲やドライバーからも好評で、周囲から声もかけられるとし、「ドライバー自身がしっかりと運転をしないといけない、という意識になってくれていると感じる」という。
宮田社長は「この取り組みを自社だけでなく他社にもまねをしてもらいたい。ドライバー全員が安全に対する意識と、優しい心が持てる社会になってほしい。これから徐々にこのような車両を増やしていき、業界のイメージを変えていく取り組みにも注力していく」と話す。
◎関連リンク→ 株式会社宮田運輸この記事へのコメント
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