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    阪和流通センター大阪 さらなる顧客満足向上へ

    2015年8月10日

     
     
     

     鉄鋼製品の取り扱いをコアとする阪和興業(大阪市中央区)の鉄鋼製品について、保管・加工および物流業務を担う阪和流通センター大阪(山崎晋社長=写真右、大阪府堺市)。4月に就任した山崎社長と奥敏昭取締役営業統括部長(同左)に、物流戦略や今後の展開などについて話を聞いた。
     阪和興業は国内に7拠点の物流ネットワークを持つ独立系の鉄鋼商社。その中で、北陸・近畿・中国・四国エリアをメーンとする阪和流通センター大阪は、大阪市住之江区にあったセンターを関西地区での効率的な物流の追求と保管・加工能力の増強を目的に、2012年4月に堺市に拡充移転。約2万8000坪の敷地で、西日本最大級の鉄鋼流通センターとして月間6万トンを扱う輸送能力を持つ。
     同社は、従来からの倉庫機能の拡充に加え、太陽光発電システムの設置や敷地の約15%を占める広大な緑地を確保、さらには温室効果ガス削減に寄与する再生水の導入など、「環境共生型の流通センター」として稼働している。


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     また、ITを活用した入出庫・保管・加工・集荷・輸送の一貫したシステムや、即納・小口輸送などを武器に、多様な顧客ニーズに対応できる機能と実績を基に、安心と信頼のあるビジネスパートナーとして、さらなる顧客満足の向上を目指している。
     山崎社長はこれまで、鉄鋼を販売する立場にいたが、「もともと販売と物流との関わりは深く、連携して取り組んでいた」とし、今後の物流事業については「延長130m、水深7.5mの耐震強化岸壁に隣接し、海上輸送にも迅速に対応できる立地条件を生かして他社物流との連携や循環型物流の促進を図り、輸送品質の向上と環境負荷の低減を目指していきたい」と展望を話す。また、「お客様に対してジャストインタイムで要望に応えたい」と話す奥部長。「北棟では鋼板関係を扱い、コイル状に巻かれた鋼板をフラットにしながら任意の長さに切断する、レベラー加工ができる。月に約9000トンの加工能力を持つ。一方で、南棟では形鋼関係の荷扱いをし、加工面では全自動CNCバンドソーでコラムの切断、開先加工を行うラインを2基設置して細かなニーズにも対応できる」と説明。
     現状の物流課題として「時代の流れに合わせた効率化」を挙げる山崎社長。奥部長は「当社は九州への廃プラスチック輸送を手がけており、これまではワンウェイの物流が当たり前だった。しかし、今後は帰り荷の確保が重要だと感じている。荷台に、どうしてもニオイが残るので輸送可能な荷物が限られるが、各地域の運送会社と提携し、効率のよいシステムづくりを目指している」と話す。
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     ただ、軸足を置いているのは安さよりも安全と品質だ。山崎社長は「安い運賃で走る運送会社は、どこかで無理をして自分の首を絞めている。我々は安さで勝負するのではなく、原点に立ち返り、安全対策の研修会などを繰り返し実施し、品質を追求している。効率化も重要だが、まずは安全輸送に努めていく。阪和興業のブランドを輸送で支えていきたい」と話した。
    ◎関連リンク→ 阪和流通センター大阪株式会社

     
     
     
     

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