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    プラネット物流 馬場社長 解散理由は「形態の変化」

    2015年8月21日

     
     
     

     このほど、1年後の組織解散を発表したプラネット物流(東京都中央区)の馬場純夫社長に、解散を決定した経緯を聞いた。
     「一昨年まで北海道、北関東、南関東、名古屋、関西、九州の6センター体制でやってきた。しかし、メーカーの生産拠点の移動などで南関東と名古屋の2拠点を閉めた。拠点を閉めたことで今後、プラネット物流はどうあるべきかと、株主であり荷主でもあるメーカーと議論を続けてきた」と馬場社長。「物流拠点を3分の2にしたので売り上げ自体は減ったが、赤字に転落したわけではない」と話す。
     同社は26年前、メーカーが共同配送を実現・運営管理するために発足。社長にはメーカーのライオン出身者が就任する慣習があり、現社長の馬場氏もライオンのシステム畑出身。環境に配慮したグリーン物流を主とし、自社でアセットを持たずに「70社は下らない」とする協力事業者に実運送を任せ、物流の運営管理会社として経営してきた。


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     「解散の大きな理由の一つに、着荷主である卸業界や販売店の形態の変化がある。かつて卸は1500ほどあり、各メーカーがバラバラに納めていた物を集約し、共配という形で個々の卸にばらまく方式は効率が良かった。しかし、現在では卸が大きくなり、物流の流れとして一端、集約する必要性が薄くなった。また、メーカーが直に納入する形式が出来てきた」という。さらに、「運送事業者も26年前は運営・管理までを担える状況ではなかったが、3PL業務が進む中で倉庫業務だけをやっていた会社が配送も手掛けるようになり、配送業務だけの会社が物流の管理・運営も手掛けるようになった。そうなると、ノンアセットで運営・管理だけの当社は不要になる」と説明する。
     今後について、「基本的にはプレイヤーが変わるだけ。当社が抜ける分の運営・管理を現在の物流施設運営をしているエア・ウォーター、丸全昭和運輸、味の素物流の3社に移行し、メーカーおよび協力事業者は3社と新たな契約を結んでいただく。3社にはできるだけ現状維持の契約をお願いしている。システムに関しては必要に応じて分割化し、現状のまま使っていただくが、コントロール機能などのシステム調整や変更は、これから組み立てていく」と話す。「新たな形で事業を興す予定はない。約30人の社員には、現在働いている物流センターまたは株主であるメーカー、まったく別の職場への転職をお願いする」と説明。
     最後に馬場社長は、「26年間継続してきたものを終わらせることに対し、残念であり、寂しさを感じ、社員にも申し訳ない。しかし、共配を否定するわけではなく、物流の転換期ととらえている。物流品質は最後のワンマイルで決まると言われるのは変わりない。今まで通りの全体最適を考慮していただきたい」と述べた。
    ◎関連リンク→ プラネット物流株式会社

     
     
     
     

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