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    相手は荷主の取引会社 あたられ損の事故

    2015年9月14日

     
     
     

     千葉市の事業者は先日、フォークリフトに追突され、荷台の後部を損傷した。荷下ろし先の構内での出来事だった。 
     
     同社のトラックは荷待ちで停車していたため当然、全責任は追突したフォークリフトにある。同社側は弁済を受けられるはずなのだが、どうも同社社長の顔色が芳しくない。というのも、相手は荷主の取引会社だからだ。事故後に同社長へ荷主担当者から、「穏便に頼む」との連絡が入った。
     現在、事故後の交渉が進められている。当然、修理は相手側の保険で賄うことになったが、問題は代車費用だ。荷台後ろの観音扉を一式丸ごと変えなければならず、修理には1か月を要することになった。しかし、その1か月間の代車費用を相手側に請求するわけにはいかないという。


     「本来なら保険会社を通じて堂々と弁済を請求したいところだが、相手が相手だけに…」と歯切れが悪い。「荷主に『穏便に』と言われた手前、強気の交渉は難しい」と浮かぬ顔で話す同社長。結局は、トラックの修理代のみでの決着になりそうだという。
     「事故防止には普段から気を付けているが、もらい事故は防げない。相手が相手でもあり、あたられ損だ」と肩を落としている。

     
     
     
     

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