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物流ニュース
NAA24年問題対策協議会 TDM稼働から約半年、狙い通りの運用できず
2025年6月17日
【千葉】成田国際空港会社(NAA、藤井直樹社長、成田市)は6月16日、同空港貨物管理ビルで第7回となる、成田空港で航空貨物を取り扱う事業者による「2024年問題対策協議会」を開催。
昨年11月に稼働した「輸入トラックドックマネジメントシステム(TDM)」の2月以降の運用実績や、千葉ト協で3月に発足した「成田空港における航空貨物対策協議会」からの意見、上屋会社からの意見、今後の対応が議題に上がった。
同社貨物営業部の奈良原禎和次長によると、繁忙期の3月やGW前後は特に混雑がみられ、1.5時間を大きく超える待機の発生、引取車両台数が1000台を超える日もあったと報告。奈良原次長は、「スロット予約が1時間以内という狙い通りの運用はできていない」と総括。
混雑の平準化については、「ピークが月曜から火曜になり、日曜の引き取りが増えたことはうれしいが、今後、水木金曜の引き取りはもっと増えてほしい」とする一方、「時間帯の平準化が進んでおらず、夕方がピークの現状から、なかなか変化が見られない」と話す。
このような状況を受け、納入日に余裕を持たせてくれる荷主は増えたという。そして、千葉ト協の対策協議会と上屋会社からの意見を踏まえて、今後、上屋・バースの自動振り分けを調整中だという。またスロット予約制限の変更、AWB(航空貨物運送状)のTDMへの連携なども実施する。
待機・積み込み時間の削減などに関しては、上屋側での呼び出し前の事前集荷や、活用できていない早朝時間帯の活用、スロット数の増枠、フォークリフトの増加を予定。路上積込などといった運送会社によるルール逸脱行為については、今後取り締まりも視野に入れる。

同協議会の宇野茂会長(NAA執行役員営業部門貨物営業部長)は、「協議会が7回目を迎えて、お互いの事情もかなり理解し、実質的な話ができるようになってきた。解決に向けて何ができるか、かなり具体的に話し合えた」と述べた。
◎関連リンク→ 成田国際空港株式会社
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