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物流ニュース
茨城乳配が50周年 「次は100年企業めざす」
2015年9月18日
冷凍・冷蔵食品の輸送を手掛ける茨城乳配(吉川信治社長、茨城県水戸市)は8月1日、50周年を迎えた。吉川国之副社長は、「私自身も平成9年の入社だが、社員も大幅に若返っており、50周年の大半を作ってきた人たちはすでにいない。だからこそ、先人たちの偉大さを改めて実感する。今よりもっと大変なこともたくさんあっただろう。それらを振り返り、認識するのに良い機会」と節目の存在を捉えている。
「次は100年企業を目指す」という同社。「年齢を考えると、その頃に自分は会社にいないだろうが、そこまで石を積み上げていくためには、しっかりとした理想、目指すべき姿、夢がないと厳しい」と気を引き締める。
幹部会でこの話をしたところ、「大きくしたい、有名になりたいといった声は挙がったが、全て漠然としていた。遠すぎてイメージが湧かなかったのだろうが、10年後、つまり60周年ならどうかと問うと、いくつか出てきた」。そこで、「100年に向けて進んでいくための中間目標として、10年ごとに10年後の目標を立てることにした。具体的な案が出始めると、『こういう議論は楽しいね』と盛り上がった」という。
同社では、記念品として紅白饅頭と50周年ロゴの入ったオリジナルの前掛けを作製。饅頭は賞味期限が3日しかなかったため、「お会いできた方にのみお配りした」。これらの記念品は、「『支えてくれてありがとう。これからもお世話になります』という気持ちを込めて調達先を中心に配っている」という。
50周年のお祝いを「社員のもの」と言い切る。「経営者側はつい苦労話をしがちだが、苦労、そして楽しいことをいちばん知っているのは社員のほう」。式典などは行わず、「謙虚に」という姿勢を大切にしている。
また、50周年を機に会社ロゴも一新した。社名の前に配されたしずくの形はミルククラウンがモチーフで、丸い曲線は「人のつながり」が表現されている。コンペで選んだ同ロゴには、食品が持つ清潔感といったイメージも込められているという。
今年から企業理念として、「性格の良い会社を創る」を掲げている同社。「性格の良い会社を『目指す』から『創る』に進めた。取り組みを重ねて行けば、50年分性格が良くなっているはず」。そのためにも、「自分たちのやっていることを常に見直し、これからどうあるべきかを考えなくてはいけない」と語る。
◎関連リンク→ 茨城乳配株式会社この記事へのコメント
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