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    人材確保に工夫 異業種からの参入

    2016年1月22日

     
     
     

     中小運送会社が今、一番頭を悩ませているのが「人材不足」。近畿・北陸地方から運送業の経営者が集まった会議では、さまざまな業種から、人材を集めるべきではないかという意見が出された。
     ある事業者が話したのは、ヘルパーの資格を有する人材の登用だ。介護業界は人材不足で労働環境が悪化し、ヘルパーの資格を有する人でも介護業界で働きたくないというケースが多いという。高齢者の引っ越しを行う運送会社では、ヘルパー資格が生かされるため、新たな人材発掘ができるのではと指摘する。「若い人でも介護業務はきついと敬遠する。そういった人材を物流業界に流入させるのは可能なのではないか。運転免許の取得支援などを行いながら、十分に人材は育てていける」と話す。


     また、別の事業者は「運送業のドライバーは、運ぶだけの仕事で終わっていてはもったいないのでは」と話す。同社は、トラックを使い高齢者向けの移動写真館を事業の一つとしており、写真関係の仕事をしていた社員の力が発揮されているという。
     運送業界は中途採用がほとんどで、運送会社を辞め、条件の良い別の会社に移る人が多い。そのため、新規採用される人は圧倒的に少ない。しかし、配送の仕事だけにとどまらない事業を行っていれば、異業種からの参入も歓迎できるのではないだろうか。

     
     
     
     

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