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    札ト協特別積合せ部会 荷さばき実験を実施、自転車社会実験に協力

    2015年11月20日

     
     
     

    【北海道】札ト協特別積合せ部会(今井拓司部会長、札小自動車運輸)と同部会実務担当者会議(小丸貴雄議長、北海道福山通運)は10月23日、「札幌都心部における荷捌きの取組についての緊急会議」を開き、札幌都心部自転車対策協議会が取り組んでいる「西5丁目線自転車通行空間社会実験」に協力し、同29日から31日にかけて「ストックポイントを活用した荷さばきシステムに関する実験」を実施することを全会一致で決めた。今回の実験の効果自体は非常に限定的だが、都心部における将来の荷さばきシステムを構築するための第一歩としたい考え。
     今年12月に予定されている札幌駅前通りでの「市電のループ化」に伴い、同市都心部での車両通行・駐停車が大きく制限されるため、このエリアの交通・物流体系に大きな影響が出ることが確実な情勢。ループ化を控えた現在、効果的な交通・物流のあり方を探るため様々な課題の洗い出し、提案、取り組みなどを進めている。


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     同協議会では、自転車のスムーズな車道通行を実現させるため、西5丁目線に駐車している車両を減らす実験を札ト協に提案し、今回の会議で受け入れを決めた。実験期間中、都心部に2か所の有料駐車場を確保し、同区間で集配業務を行う車両をそこに集め、荷さばきを実施。ストックポイントからは、ヤマト運輸が集配業務を行う。
     これに同ト協特別積合せ部会の集配車両が協力。荷物を受け渡しなどに関する費用は実験の予算から賄う。確保した駐車場は、北海道建物南1西5パーキング(4台分)とタイムズ南1西5(8台分)。「西5丁目線に停車するトラックがどれだけ減少するか」「歩行者、自転車、自動車それぞれの通行空間の安全性・快適性がどれくらい向上するか」を確認するとともに、都心部での新たな荷さばきシステムを構築するための材料とする。
     今回の実験は、「3日間だけ」、かつ、「協力するのは全体から見てごく一部の事業者」という点で、すぐに大きな効果は見込めないものの、今井部会長は「将来的に望ましい荷さばきのあり方を実現させるためには間違いなくプラスになる。これを足がかりだと思って、最終的に良い方向にもっていきたい」と前向きに捉えている。
     実験を行う札幌大通まちづくり(中央区)の服部彰治統括部長は「今回のストックポイントの実験の知見を次に生かし、将来のまちづくりに向けての第一歩としたい」としており、北海道開発局札幌開発建設部都市圏道路計画課の上村達也課長補佐は「吉祥寺で行われた荷さばき対策を元にして札幌での対策を考えた。今回はあくまで一時的な実験だが、今後も同様の実験や調査を続け、効率的な物流を実現させる恒久的な措置を考えていきたい」と述べている。

     
     
     
     

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