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物流ニュース
中古トラック販売・買取のトラックアルデ 津留社長 「原動力は恩返し」
2025年12月8日New!!
「育てていただいた運送業界に、恩返しをしていきたい」と語るのは、愛知県弥富市内でトラック売買を中心に営むトラックアルデの津留健太社長。かつては料理人として立身を志したその先で、未経験だったトラック業界へと足を踏み入れた経緯も含め、「縁が縁をつないだ」とする回想とともに、これまでを振り返った。
定食屋を営む家で生まれ育ち、父の背中を見ながら自身の「行き場」を探していた10代。身近であった飲食の道へと進むが、やがて飲食業の厳しい実態と強い独立志向に気付いて「料理以上に経営をしたい」との考えに到達。心境の変化に未来への葛藤などが重なり体調を崩したところへ、「父の知人」であったトラック売買経営者に「うちで営業をやってみないか」と誘われた。「トラック」というワードはそれまでの人生で特に意識したことはなかったが、当時は「失うものは何もない」とも思え、決断。ただ独立志向は失っておらず、「将来的な独立」を前提としての入社で、それが今からおよそ20年前の出来事だった。

「独立」を念頭に置いて働く人間は強い。入社後は「経営者目線」で仕事に臨み、実績も残して会社の成長に貢献した。最後は副社長として社内を切り盛りしていたこともあり、「決め事」であったはずの独立へはやや遠回りになったが、2022年に満を持してトラックアルデを設立。ほぼゼロからのスタートで従業員も自身以外はパートが2人という状況だったが、持ち前の営業力がつながりを生んで運送経営者らの応援も加わったことで順調に事業規模は拡大。売り上げの上昇に伴って人員も増え、現在は26人のスタッフを擁するまでになった。
「成長を支えたのはさまざまなご縁。それ以外は、『たまたま』であったと考えている」と自社の成長を振り返り、また目下の課題は「人材育成」と「自社文化の醸成」として、「ありがとう」の循環を促進させていきたいとする津留社長。今後は社名の由来にも触れながら「すぐに乗車可能なトラックを増やすことがうちのテーマ」とも語り、冒頭でも伝えた「恩返し」と自らの苗字にちなんで「『津留の恩返し』をしていきたい」とまとめて笑顔を見せた。
◎関連リンク→ 株式会社トラックアルデ
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