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    五洋ロジテック 井上明専務 「輸送」「販売」を強化

    2016年2月1日

     
     
     

     1951年、東京都港区で「五洋運輸」として創業した五洋ロジテック(井上雅男社長)は、主要荷主の物流拠点として、埼玉県戸田市に建設した倉庫を起点に、輸送、保管に加え加工までを総合的に請け負う体制を構築してきた。さらに、加須市に新拠点を設立し荷物の集約と各拠点の合理化を図り、近年では販売事業にも取り組んでいる。時代とともに進化を続ける同社の歩みを井上明専務に聞いた。
     創業当時から、化学製品の原料メーカーを荷主とし、保管と輸送を手がけてきた同社。1971年には戸田市に、1975年には浦和市(現さいたま市南区)に拠点を開設し、主要荷主の物流拠点としての機能を果たしてきた。
     1994年には加須物流センターを開設し、戸田、浦和の荷物を集約。「コストの低減を図るとともに、新たな仕事も請け負うようになった」。


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     その背景には、「化学製品に売り上げの大部分を依存していた経営から、リスクを分散して利益を確保できる体制への変革を目指す」という狙いもあった。「15年ほど前から、1社依存の体制見直しに着手した」と言い、今では化学製品のほか、教材や食品、精密機器なども手掛ける。
     同専務は、「新たな仕事を獲得する上で、力を入れたのが流通加工部門の強化だった」と話す。教材メーカーから、裁断や製本業務から保管、全国発送までを一括して請け負うなど、輸送、保管、加工をトータルで行うことでメリットを生む仕組みを構築した。
     三つの部門を駆使したサービスを強みとする同社。課題は人材の確保だという。同専務は、「特に加工部門は、量を捌いて初めて利益が出るため、人手不足で時給を上げざるを得なくなれば厳しい状況になるだろう」と予測。
     その上で今後は、「輸送部門の強化を図る」としている。燃料高騰の背景もあり、「加須への集約で、半数ほどに減らした」という車両数も、今後は増やしていく方針だ。「仕事の引き合いも増えている。輸送を入り口としてその他のサービス提供にもつなげられれば」と、新たな仕事にも積極的に取り組む構え。
     そして、同社が最も力を入れている事業の一つが「販売」という新たな分野だ。準備期間を含めて10年ほど前に別会社を立ち上げ、荷主から預かっている商品の販売に本格的に取り組んできた。
     きっかけとなったのは、教材の製本を手掛けていた部署で一人の従業員が言った「ウチの子の学校では使っていない」という一言だった。これを聞いた同専務は、「実際に、戸田エリアでのシェアは他と比べて低いことを知り、顧客の業績に貢献できれば仕事の安定にもつながる」と、教材の販売に乗り出した。
     「社内で反対の声もあった」が、もともと営業職の経験があった同専務は、そのノウハウを生かして少しずつ実績を積み上げていった。今では、「採用していただく学校も徐々に増えている」といい、営業が難しいと言われる分野だけに、荷主にも喜ばれている。現在、専務を含めて5人が営業を担当し、教材だけでなく、食品やLEDライトなども扱うようになった。
     「倉庫でお預かりしている商品の販売を行うというスタイルなので、営業だけで見れば他社製品は取り扱えない難しさもある」が、一方で、「商品を受け取る側の人たちの顔を見ることになり、誤出荷などのミスで迷惑をかけてはいけないという意識が全社として強くなった」という。
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     同社が目指すのは、輸送から保管、加工、さらには販売までを手掛け、他にはないサービスで顧客満足度を向上させること。「顧客との結びつきが強まるとともに、様々な仕事の入り口を作ることにもなる」と、既存の枠組みにとらわれない発想でチャレンジを続ける。
    ◎関連リンク→ 株式会社五洋ロジテック

     
     
     
     
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