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    「掃除」で荷主に評価され 自分のための行動が

    2016年2月24日

     
     
     

     トラック運送業界では、自らの業務をスムーズに行うためにとった行動が結果的に荷主に高く評価され、意図しない取引拡大につながることもある。
     札幌市の事業者は、地面に鉄くずや廃棄物の破片のなどが散らばる現場に積み込みに行った。そのような環境が当たり前の他社のドライバーは、特に何も気にしていなかったが、同氏は「この現場では、いつかパンクにつながるのではないか」と心配になり、次からはホウキを積み、手待ち時間などにトラック周りを清掃するようにした。
     これまでそのような行動をとるドライバーは一人もいなかったため、「おたくは気が利いて、気持ちがいい」と荷主に評価してもらい、結果的に取引が増えたという。


     「荷主に対する心遣いなど一切考えず、自分がパンクして遅れたりしないようにホウキを持っていくようにしたが、いいように捉えてもらった。衛生管理が厳しかったり、整理整頓が行き届いている現場では、それほど珍しくない行動かもしれないが、廃棄物関係の現場では、こういったことでも目立つようだ。思わぬ形で評価をしてもらい、ラッキーだった」と話している。
     石狩市の事業者も同様の経験があるという。資材や建材などを扱う現場では、積み荷にシートをかける前に地面にシートを広げる。その際、シートに汚れや細かなチリなどが付くのが気になっていたため、シートを広げる前に地面を掃き掃除をするようにした。
     「シートに付く少しの汚れは、輸送業務の品質にはあまり関係はないが、自分が気持ちよく仕事をするためにほんの少し掃いただけ。それが荷主の目を引いたみたいで、お褒めの言葉をもらい、喜んでもらえた」と話している。
     ドライバー教育などを行うプロデキューブ(大阪市北区)の高柳勝二氏は、「物流の品質は『人の品』と『作業の質』。お客様に喜ばれるには、当たり前のことをいかに超えていくかが重要で、ここで『人の品』がくる。清掃をはじめ、あいさつや身だしなみ、車輪留めなど基本的なことをお客様から言われる前にしっかりやると、評価につながる」としている。

     
     
     
     
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