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ジンジブ 佐々木満秀社長インタビュー 高卒採用「物流は給与が魅力、労働時間には注意を」
2026年2月9日New!!
18歳から23歳までの5年間、運送会社のトラック乗務員として働いた経験のある佐々木満秀氏。11年前に「社会貢献の事業をやりたい」との思いから、人材問題を解決する会社、ジンジブ(大阪市中央区)を設立し、6年前から高卒就職採用支援に特化したサービスを提供。「ジョブドラフト」の名称でさまざまなサービスを展開し、東証グロース市場に上場している。人材不足と若手の確保が喫緊の課題となっている物流業界での高卒採用の可能性について、佐々木社長に話を聞いた。

―トラック乗務員の経験があるということですが。
裕福な家ではなかったので、高校3年の時に就職活動をしました。今も続いている制度ですが、高卒の就活では1人の生徒が一度に応募できる企業を1社とする「1人1社制」の仕組みがあって、行きたいとか行きたくないとかに関係なく先生が勧める会社にしか行けないという慣行があります。私は先生から勧められた仕事に就きたかったわけではなかったので、すぐに辞めることになりました。
その後、母親がトラック乗務員だったのと、映画「トラック野郎」でトラックに対する憧れもあったので、私も運送会社に入って乗務員になりました。憧れだった大型車を運転するようになった時はとてもうれしかったのを覚えています。
―憧れだったトラック乗務員の仕事を辞めて、高卒就職採用支援会社を立ち上げられた経緯を教えてください。
乗務員の稼ぎは高かったのですが、その代わり20時間くらいは当たり前に運転する日々を過ごしていました。20歳を超えた頃から、傭車という扱いになって正社員ではなくなり、完全歩合給となりました。そのような時期に、同じ乗務員の仕事に就いていた友人が寝不足による事故で亡くなり、それがきっかけとなって私も将来のことを考えるようになりました。当時は残業時間も250時間とかある時代でしたから、歳を重ねてからのことを考えた時に続けられないと思って乗務員を辞めました。
その後しばらくサラリーマン人生を歩んでいましたが、30歳で起業して携帯電話業界のプロモーションの会社を全国でやっていました。その事業でかなり稼ぐことができたのですが、同時に社会貢献事業をやりたいと思うようになって、今後深刻になると思われていた人材問題を解決する会社、ジンジブを立ち上げたのです。
―高卒の就活支援に特化されていますが、物流業界が高卒採用を成功させるポイントは?
いまだに高卒採用は「1人1社制」のままで、昔ながらのお見合い結婚みたいなことをやっています。このように高校生が自身の就職先を選ぶことができない状況を変え、それぞれが自分で選べるようにしなければならないと考えて始めたのが高校生の就活支援です。高卒生に特化した理由は、どこの会社も儲からない事業なのでやりたがらなかったからです。
物価が上がっても給料は上がらない状況のなか、母子家庭や父子家庭が増えており、経済的に豊かでないという家庭も増えていることから、就職を真剣に考える高校生は今後ますます多くなると予想しています。
高卒の採用は簡単ではありませんが、若い人を採用したいと考えているのであれば高卒を狙うというのは一番効果がある手段だと思います。大卒採用だと中小企業の求人倍率は10倍を超える状況で、もっと難しくなります。
高卒採用を成功させるためのポイントとして重要なのは、待遇面と人間関係です。物流業界はほかの業界に比べて若い人の給料が高い方なので、待遇面のPRは有効となります。一方、若い人で長時間労働に興味を示す人はとても少ないので、就職先の選択肢になりたいのであれば注意が必要です。
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