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物流ニュース
品川倉庫運輸 MICHELIN X ONE導入、前2軸ローリーで初
2016年3月25日
品川倉庫運輸(若林権太郎社長=写真左、東京都江戸川区)は、前2軸タンクローリー車両で初めて、日本ミシュランタイヤが提供する「MICHELIN X ONE」を導入した。都内での装着車は初めてとなる。
同社がメーン事業とする危険物輸送では、前2輪が一般的。この場合、後輪はダブルタイヤとなるが、同製品はシングルで使用できるため、1軸あたり約100kg軽量化できるという。車両の装備をした上できちんと積載量を確保でき、また、転がり抵抗が少なくなるため、燃費向上も期待できる。
日本ミシュランタイヤでは、「トラックに対する安全・環境面の規制により、様々な機器を搭載すると車両総重量が重くなり、従来通りの積載量が取れない」というユーザーの声を受け、同製品を提案。「タンクローリーの耐用年数は、車両部分が10年前後、ステンレス製タンクは20~30年と異なるために、国の規制の方針が変わると従来の積載量がとれない」(若林社長) ため、同製品の導入を決めた。
まず昨夏、同グループの若林運送小名浜営業所(福島県いわき市)の車両にテスト装着した。燃費改善率は約10%で、積載量は従来仕様車比260kg増と、最大積載量を確保することができ、その他の装備を犠牲にすることはなかったという。この結果を踏まえ、今回の新車への導入に踏み切った。
若林社長は「後輪に太いタイヤが1本というのはインパクトがあり、採用時のPR材料としていきたい」と意欲を見せる。 グループの保有車両台数は60台。同製品の導入は現在2台だが、若林社長は「既存車両で約10%の削減効果があった。動向を見ながら随時増やしたい」と話している。
◎関連リンク→ 品川倉庫運輸株式会社この記事へのコメント
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