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    新千歳空港、国際ハブを目指す

    2016年8月29日

     
     
     

     シンガポール航空グループのLCC・スクートが10月1日から、新千歳空港とシンガポール・チャンギ空港を結ぶ定期便を週3便(火木土)就航させる。これにより、北海道から東南アジアに向かう生鮮品などの輸出にかかるコストとリードタイムが劇的に改善し、新千歳空港を起点とした輸出の拡大が期待されている。新千歳空港で国際航空貨物を取り扱う札幌国際エアカーゴターミナル(SIACT・高井修社長、札幌市中央区)では、これを起爆剤に北海道の輸出貨物の増加と東北の輸出貨物の取り込みをはかり、新千歳空港を北日本の物流ハブへと成長させたい考えだ。
     SIACTは昭和61年に地方自治体や金融機関、地元企業などの出資により設立された第3セクター。近年の道産品の人気の高まりに伴い、平成23年度に売上高1億1000万円(輸出入取扱量4000トン)だったものが、同26年度は2億6000万円(同1万870トン)と順調に業績を伸ばしている。


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     10月から就航するスクートの定期便は、新千歳空港を午後7時半に出発し、台湾を経由して翌朝4時50分にシンガポールに到着する。最大10トンの貨物を積載できる。
     シンガポール航空カーゴの片桐三四郎・日本地区本部長は「スクート就航で、北海道の豊富な農産物・海産物などの生鮮品が新千歳から直接、シンガポールに運べる。道内各地で朝に採れた新鮮な産品を夜までに千歳に集められれば、翌朝にはシンガポールに着く。シンガポール航空グループはチャンギ空港をハブとして世界の100都市以上に接続しており、とりわけ3〜5時間の飛行時間で東南アジアのほぼ全域がカバーできる。朝採れた生鮮品がタイ、ベトナム、マレーシア、インドネシアなどの主要都市には翌日の昼間までに届けることができる」と説明する。
     SIACTではスクート就航にあわせ、10月から3か月間、北海道物流開発(斉藤博之会長、札幌市西区)と共同で貨物の搬入時間を延ばす実証実験を行うとともに、保冷施設の増強を図る。
     SIACTの本間奈々常務は「スクートの機体は貨物の積載量が大きく、就航による輸出拡大に大きな期待を持っている。現在、午前8時半〜午後7時半の貨物搬入時間を、12月には24時間受け入れられるよう実証実験を進めていく。今からでも搬入時間について要望あれば、前向きに検討する」と話す。
     また、「仙台空港は国際便が多くなく、機体も大きくないので、東北の国際航空貨物は成田や羽田に流れている。新千歳空港と仙台空港には毎日13便飛んでいるので、東北の貨物を積極的に取り込み、SIACTの取り扱いを現状の2倍の2万トンにまで伸ばしたい。東北と北海道の貨物のゲートウェイを目指したい」としている。
     SIACTと共同で物流体制の改善に取り組む北海道物流開発の斉藤会長は「スクートの就航で、場合によっては道産品が築地市場よりも早くシンガポールに届く。また、羽田空港経由で道産品をシンガポールに送るより、物流コストが4割も削減できる可能性がある。道内の保税倉庫と連携して輸送費を抑えるとともに、効率のいい集荷ネットワークを構築し、北海道全体の物流費を低減させる仕組みをつくっていきたい。SIACTの機能強化によって、新千歳空港も国際ハブ空港となる可能性が十分にある」としている。
      ◇ ◇ ◇   
     SIACTは6月28日、取締役会で会長兼社長を務めていた伊藤義郎氏(伊藤組土建)が退任し、後任の社長に高井修氏(同)が就く人事を決めた。伊藤氏は代表権のある名誉会長に就いた。
     また、副社長には北海道副知事の荒川裕生氏が就いた。

     
     
     
     
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