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物流ニュース
OTOGINO 通販伸長で新物流センターが稼働
2016年10月25日
カー用品や雑貨の通販会社として平成15年8月にスタートしたOTOGINO(鬼武公洋社長、大分県日田市)。その後、ワインや食品、そして今では、同社の自社ブランドとして目玉商品の一つとなっている炭酸水「KUOS(クオス)」の製造販売を手掛けるなど、扱う商品は2万アイテムにも及んでいる。カー用品専門店の「液晶王国」、雑貨を販売する「おとぎの国」など、自社運営サイトも設け、通販事業の拡大を図る同社は、荷量の増加に対応するため、今年5月に、新物流センターを開設した。鬼武社長は今後について、「百貨店をはじめ、店舗売りにも力を入れていく」と話している。
同社は平成16年、自社運営サイト「おとぎの国」を開設し、雑貨の通信販売を開始した。平成17年には楽天市場・YAHOOショッピングのウィークリーランキングで10週連続1位を獲得するなど、順調に業績を伸ばしている。
平成19年には、カー用品専門サイトの「液晶王国」を開設し、カー用品の通信販売にも参入。
さらに4年前の平成24年に酒類通信販売業の資格を取得すると、同年4月から国内外の酒類販売に参入し、お酒と食品の専門サイト「まぼろし屋」を開設。翌25年には、ワイン専門サイト「マリアージュ」と、次々にサイトを立ち上げていく。
そして、同年6月に、同社の主力商品となる強炭酸水クオスを開発し、販売を開始する。
売り上げは、同社設立翌年の平成16年が1760万円だったのが、5年後の同21年には5億6600万円と5億円を超え、同25年度には、11億8300万円と、10億円も超えた。そして同27年には、23億7110万円と、20億円も超え、事業は拡大を続けている。
こうした中、同社は物量の増加に対応するため、今年5月に本社近くに、2000平方㍍の物流センターを新しく開設した。隣には、炭酸水の製造工場も備えた。
同センターでの現在の入出荷数をみると、出荷ベースで1日約5000件で、炭酸水では、多い時には1日4000ケース(1ケース24本入り)になり、平均すると2000ケースが出荷されるという。
カー用品が7割、雑貨が3割を占めていた同社の通販事業だが、ワインや食品など、ラインナップを増やしたことと、自社開発の炭酸水がヒットしたことから、今ではカー用品と雑貨の販売数も増えているにもかかわらず、炭酸水の割合が5割を占めるまでになったという。
出荷先は個人、法人だが、個人宅への配送が多いため、同社では現在、大手運送会社を活用している。
鬼武社長によると、「今後は通販以外の店舗売りにも力を入れていく」としており、現在、法人営業部の強化を図り、百貨店での自社製品の販売にも着手しており、「積極的に店舗への営業展開を行い、店舗売りでも充実を図っていきたい」と話している。
◎関連リンク→ OTOGINO株式会社この記事へのコメント
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