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物流ニュース
ムロタ社労士事務所 賃金や労働時間をスピード診断
2016年9月26日
運送事業の労働時間管理専門コンサルタントであるムロタ社会保険労務士事務所(大阪府東大阪市)はこのほど、残業代未払いや最低賃金違反を事前にチェックできる「賃金・労働時間のスピード診断」サービスを開始した。同事務所作成の「基本情報記入表」に記入し、同事務所に送信することにより、労働時間を反映した給与額を試算。現行の支給実態と比較し、最低賃金・残業手当などへの適否を判断する。
特定社会保険労務士の室田洋一氏は「最低賃金違反や残業代未払いは、労働時間を正確に算出して初めてその検証が可能となる」と指摘。それぞれの給与制度に労働時間を反映させた場合、「最賃に違反していないか」「残業代不払いになっていないか」といった疑問に端的に答えようとするのが、今回のサービスという。
この診断は、相談事業者の特徴的な事例を分析することにより、基本的問題点を解明しようとするもの。特に、時間外労働時間の長い従業員や基本給の低い従業員らを任意に抽出し(1~5人、匿名)、その分析結果を明らかにする。
労働時間集計表の記入は、点呼簿や運転日報から転記する。時間管理が徹底されていない場合、必ずしも業務対象ではない時間も労働時間として算出されるが、「労働時間管理の不徹底が最低賃金や残業代支払いに直接影響するということが明らかになる」という。
同事務所では、「この診断は、あくまでも正確な時間管理に基づく給与制度をつくるための出発点であり、事業者様は、診断結果についての報告を検討した上で、その後の当事務所のサポートについての判断(任意)を頂くことになる」と説明。診断結果表は事業者との対面により交付し、診断のみの場合は、診断料金として1万円がかかる。
室田氏は、「診断結果の残業手当チェックシートや最低賃金チェックシート、総括表を見ることで問題点が明らかになる」と、多くの運送関係者の活用を期待。「時間管理は難しくないということを理解し、徹底していただければ」と話す。
◎関連リンク→ ムロタ社会保険労務士事務所この記事へのコメント
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