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物流ニュース
ニトリHD 「働きたくなる環境づくり」グッドデザイン賞を受賞
2016年11月4日
ニトリホールディングス(白井俊之社長、札幌市北区)は9月29日、川崎市の通販発送センターで運用している「ロボット倉庫」が業務用内装・インテリア部門で2016年度グッドデザイン賞を受賞したと発表。受賞企業は、物流子会社のホームロジスティクス(松浦学社長、東京都北区)。
ロボット倉庫は、人海戦術や男性のパワーに頼りきりだった物流作業環境を機械化・システム化し、誰でも働ける職場環境の整備と、今後も増え続ける物量に対応する仕組みを構築したもの。「平起きの約2分の1スペースで在庫の管理が可能」「ピッキング作業の効率が約4倍になる」「重いものを持ち上げる作業や腰をかがめる動作が激減する」ことなどが特徴。
物量の波動を機械で吸収するには、ロボット倉庫の能力を最大限に引き出す設計をする必要があったため、商品の搬送コンベアライン、不要になった破材の搬送ラインを設けるなど、人が行う作業を徹底的に削減。また、物流業界に対する〝3K(きつい、汚い、暗い)〟のイメージを払拭するために、労働者の環境水準の高いヨーロッパの物流倉庫を参考にし、「人に優しい職場環境」を実現すべく、(1)庫内を歩き回らない定点作業(2)重いものを持ちあげるなどの身体への負荷を軽減する設備設計(3)作業者の個々の判断に頼らず操作できるシンプルな画面設計をテーマに、年齢・性別に関わらず誰でも働ける、働きたくなる環境づくりを目指した。
審査員は、「コンテナ収納の天面をロボットが走行する方式により、従来のクレーン式よりも高い空間利用効率と高いレイアウト自由度が可能となり、作業者は負担の少ない腰の高さで行う定点作業が中心となるなど、物流としての性能と働く人への優しさを両立する自動倉庫が実現されている。さらにそれを企業内で閉じることなく、見学スペースを設け業界イメージ向上の情報発信までが意図されており、優れた総合的デザインである」と評価した。
◎関連リンク→ 株式会社ニトリホールディングスこの記事へのコメント
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