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物流ニュース
大日運輸 移動ラックを導入、超短納期出荷を実現
2016年11月17日
建築資材をメーンに扱い、配送サービスだけにとどまらず倉庫、加工、販売まで手掛ける大日運輸(石井英信社長、大阪府門真市)はこのほど、「超短納期出荷」を実現させる移動ラックを導入した。
同社では、自社倉庫で資材の切断や接合、穴あけなどの加工を施してから建築現場に納品することで、現場で加工する必要がなくなり、ゴミも出なくなるほか粉塵や騒音なども抑えられ、建設作業の省力化とコストダウンが図られる仕組みを構築してきた。しかし、資材をベタ積みして保管していたことから、奥のほうに保管された資材などは注文を受けても出し入れするのに半日ほどかかっていたとし、「時間も人手も負担が大きかった」(石井肇専務)という。
新たに導入した移動ラックを活用することで、1時間ほどで出し入れできるようになり、注文から翌日に出荷していたものが当日に届けることも可能となる。業務部の井上和也主任は「建築現場で待っているお客様に素早く持っていけるようになり、作業もとてもラクになった」と話す。1枚や2枚といった少数の注文でもすぐに持って行けるため、石井専務は、「あと1枚の外壁を取り付けるだけで完成するという現場でも、従来なら翌日まで到着を待っていただいた場合もあったが、移動ラックで超短納期が実現し、現場もお客様も『素早い対応にありがとう』となる」と効果を説明する。
今回の導入は、中小企業庁の平成26年度補正ものづくり・商業・サービス革新補助金の公募に申請(事業計画名は「小口・長尺建材の『超短納期』現場配送サービスの構築」)し、審査の結果、採択されたもので、トラック協会の利子補給なども活用して実現させたもの。
同社は過去にも、「省エネ住宅向け断熱建材の切断加工システムの技術開発事業」「外壁工事の端材を再利用した新外壁コーナーの技術開発事業」でも同庁から支援を受けており、石井専務は「様々な策を練って、勉強して、お客様から喜ばれたい。そのためにも大切なのは人と人とのつながり。これからもアンテナを張って色んな情報を得て、会社を守っていきたい」と述べている。
◎関連リンク→ 大日運輸株式会社この記事へのコメント
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