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物流ニュース
アサヒロジ 山﨑稔社長「成長し続ける会社へ」(上)
2017年7月5日
アサヒグループの物流を担うアサヒロジ(東京都港区)は3月21日に定時株主総会を開催し、丸山高見氏の社長退任に伴い、新社長に副社長の山﨑稔氏が就任した。
山﨑社長は昭和30年12月・山口県の生まれで、現在は千葉県鎌ケ谷市在住。昭和53年に東京工業大学工学部経営工学科を卒業後、アサヒビールに入社。平成20年3月にアサヒ飲料の取締役、同24年10月にカルピスの専務取締役に就任。アサヒロジには同28年1月に顧問として入社、同年3月、副社長に就任した。
「アサヒ飲料、カルピスなどで色々な職種も経験させてもらえたので、とても有難く思っている」と山﨑社長。その経験の中で痛感したこととして、「会社は利益をあげ、成長し続けなければ存続できない」と話す。
「アサヒスーパードライ」が世に出る前、アサヒビールが非常に苦しかった時期、自社の社員をリストラしなければならない状況があったという。「入社して3年目、人事の仕事として自分のいた部署でも、いわゆる肩たたきしなければならなくなった。辞めさせられる人は当然、それを実行した人も、残った人も、みんな苦い思いをした。辛かった」と当時を振り返る。
そんな経験をしたからこそ「アサヒグループではその後、リストラ策をとったことは一度もない。他社からM&Aを持ちかけられた時でも、先方の社員さん全員をそのままお引き受けするよう進めてきている」とし、「共に働く社員の暮らしを守ることが経営者の仕事。そのためにも会社は『利益を上げ、成長し続けなければいけない』と身に染みて思った」と語る。
今後の方針については、昨年に丸山前社長が発表した「ネクストステージに挑戦する」を中期経営計画に掲げ、2017年は全体で910億円を売り上げ目標として、2020年には1000億円を目指す。
自社車両の増車も計画中というが、「増車といってもレギュラーの協力会社の方々の約1300台に対し、自社車両は現在250台程度なのでまだまだ少ない」とも。そして、「協力会社のみなさんに安定して仕事を提供してゆくことが重要」として協力会社との関係強化を進める。
◎関連リンク→ アサヒロジ株式会社この記事へのコメント
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