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物流ニュース
JAPPA 上西氏が理事長に就任、記念セミナーを開催
2017年6月15日
日本事故防止推進機構(JAPPA、神戸市中央区)は4月20日、東京・銀座のA.I.P本社で設立5周年と上西一美氏(ディ・クリエイト)の理事長就任を記念したセミナーを開催。伊藤健吾事務局長は、「会員数300社をめざし、積極的に活動を展開していく」と語った。セミナーでは、上西理事長が登壇し、国交省が指導監督を重視している理由を解説した。
また、JAPPAが会員向けに毎月提供している事故防止教材のDVDに実際に起きた事故映像を採用していることについて、「ドライバーに疑似体験してもらうため。アニメやCGではないリアルな映像プラス理論が大切」と説明。「ドライバーが自身の運転に置き換えて考えてもらわないと、研修の意味が薄くなる」とし、「誰もが起こしうるミスや、『自分ならやるかもしれない』というレベルの事故映像を選んでいる」と付け加えた。
同氏は、「ドライバーの注意を惹き、飽きさせないためにはインパクトは重要」としながらも、「動画サイトなどにアップされている重大事故の映像をいくら見せても、現実とあまりにかけ離れていると映画を見ている感じになり、他人事になってしまう」と注意を促した。
また、「事故映像は『引き出し』の一つ」と表現。「ベテランドライバーの怖さは、自分の経験が全てと無意識に思い込み、経験していない想定外の事象に即座に対応できないこと。映像を見て疑似体験しておくことで、『引き出し』を増やしてもらえる」と語った。
ドライバーに指導する立場の経営者や管理職に対し、「事故の結果だけに着目するのは非常に危険」と指摘。「事故を大小で捉えるのは間違いで、小さな事故で済んだのは、『たまたま』運が良かっただけだと考えるべき。管理職に『結果オーライ』という意識があると、ドライバーには確実に伝わる」と警鐘を鳴らした。
JAPPAでは、今回と同じセミナーを5月19日に札幌で開催する。会場はホテルノースシティ(札幌市中央区)。受付開始は午後0時30分。参加費用は無料(1企業5人まで)。なお、非会員企業の参加は会員もしくは賛助会員の紹介が必要。詳細は同機構事務局。
◎関連リンク→ 一般社団法人日本事故防止推進機構この記事へのコメント
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