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物流ニュース
高速道 大型駐車マス不足問題、駐車予約も検討へ
2017年9月5日
高速道路のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)で、大型車の駐車マスが不足しているという。国交省によると、「新東名や東名高速道路のSAやPAでは、首都圏近郊の深夜帯を中心に大型車の駐車マス不足が大きな問題となっている」という。しかも、滞在量比率を見ると、全体の55%の車両(大型車)が6時間以上も停車しているという。国交省では「このような使い方が本当に正しいのかどうか」と疑問視する声もあり、今後、駐車マス不足の解消に向けて動いていく。
高速道路の休憩施設での大型車駐車マスの不足が取り上げられたのは国土幹線道路部会。東名・新東名高速道路のSAやPAの混雑は午前0時付近に集中しているという。東名高速の上り線を見ると、混雑時は港北PAで飽和度1.7、海老名SA1.4、中井PA1.8、鮎沢PA1.4、足柄SA1.2、駒間PA1.3(中日本高速道路調べ)。国交省では「海老名SAでは6時間以上の長時間駐車が全体台数の7%であるにもかかわらず、全滞在量の55%を占めている」という。今後は「きめ細やかな満室情報の提供」を行うことで、車両を誘導して混雑の緩和をめざす。それと同時に啓発キャンペーンを実施することで、長時間の駐車を抑制していきたい考えだ。
また、国交省ではETC2.0車載器情報を利用して駐車場の予約システムなども検討していく。同システムはスマートフォンから予約することで、SAやPAの駐車場を使用可能にするというもの。このほか、高速道路外の施設の活用も視野に入れていくという。
大型車の駐車マス不足について中日本高速道路(名古屋市)では「担当部署に確認したところ、混雑していることは認識している。対策としては、限られたスペースの中で駐車マスを増やすなどをしている。国交省が進めているという予約システムや近隣の駐車スペースを利用するといった対応については、まだ聞いていない」とコメントしている。この記事へのコメント
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