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物流ニュース
運輸振興協会 心の健康を自己診断、HPで無料公開中
2017年8月8日
仕事や人間関係のトラブルなどで生じるストレスは、蓄積すると心の不調だけでなく、さまざまな病気を引き起こす要因にもなりかねない。常に安全運行に気を配るドライバーなら、なおさら溜まりやすいストレス。運輸振興協会(東京都千代田区)は、HPで「こころの健康自己チェック」を無料で公開している。
運輸従事者のためのメンタルヘルスチェックサイトで、気軽に匿名で利用可能。心の疲れや体の不調に早期に気づくことを目的としており、医学博士で運輸事業にも精通している村山隆志氏らが監修を手がけている。
大半が「はい」か「いいえ」で答えられる簡単な設問で、内容は「仕事」が26問、「最近1か月の状態」が29問、「周囲のサポート」が9問、「日常生活」が11問。「仕事」の中には、「荷主からの苦情や無理な注文が多い」「1日の勤務時間が長い」「時間やノルマに追われ、無理をしてしまう」など、運輸事業者特有の質問も設けられている。
質問にすべて答えると、メンタルヘルスの状態が5段階に分けられる。「レッド」「オレンジ」はすぐに対処が必要で、「イエロー」は要注意、「グリーン」「ブルー」は人並み程度。各項目について、アドバイスや相談できる医療機関の一覧も表示される。
「2015年度の結果は、イエローが一番多く36%。グリーンが34%で肉薄している」と話すのは、同協会の川名茂専務。「イエロー以上は早めに対処してほしい」とし、「グリーンやブルーの場合も油断せず、これ以上ストレスが溜まらないよう、気をつける必要がある」と説明する。
川名氏は、「ドライバーなどのトラック関係者が利用者の過半数を占めるが、まだ全体としては少ない」と話し、「今後も利用率を上げるため、周知活動に努めたい」としている。
◎関連リンク→ 一般財団法人運輸振興協会この記事へのコメント
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