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物流ニュース
扉の閉め忘れに注意 荷物の落下、一般道でも多く発生
2018年1月11日
車やトラックからの荷物の落下は高速道路だけでの問題ではなく、一般道でも多く発生している。
荷物の落下は、主に平ボディタイプで発生する可能性が高く、過積載や荷物の積み方に原因があるとみられる。だが、ウイング車やアルミバンなど、荷物が直接落下することがないトラックであっても、扉の閉め忘れによる荷物の落下がないと確信することはできない。つまり、どのようなタイプの車であっても、徹底した安全対策やチェックが必要不可欠といえる。また、扉の閉め忘れは荷物の落下という問題だけではなく、大きな事故の原因にもなる。
大きな事故にはならなかったが、記者自身も実際に怖い思いをしたことがある。歩道のスペースが十分でない2車線の狭い道路を歩いていたとき、信号待ちで列を成していた車が、信号が変わると同時にゆっくりと走り始めた。そのとき、小型トラックの閉め忘れた荷台の扉が後ろから肩に直撃、私は前に倒れこんでしまった。
車が走り始めたばかりで、運良くスピードが出ていない状態だったため、大きなケガを負わずに済んだ。そのトラックはかなり先まで進んだところで、後ろを走っていた車のクラクションによって停車し、ドアが開いていることを知らされたようだが、トラックドライバーは被害を受けた私のことには全く気付かないまま走り去っていった。こうした問題をなくすには、徹底した安全管理とチェックが必要であることはいうまでもない。このような事故を起こしていない事業者では、どのような対策をとっているのだろうか。
楠原輸送(花島孝明社長、横浜市神奈川区)では、「荷台の扉がしっかりと閉まっているか、平ボディ車の場合であれば、トラックカバーが磨耗していないか細かく点検し、ドライバーが出発前にチェックする」ことを徹底している。また、JA全農青果センター(牧口正則社長、埼玉県戸田市)では「委託している運送事業者と常に安全対策を協議しており、チェック体制を強化している」という。
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