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物流ニュース
SBS 睡眠の質向上させ安全確保
2017年10月6日
睡眠時無呼吸症候群(SAS)に対する認知度が高まり、睡眠の重要性を認識する運送事業者は増えているが、SBSホールディングス(以下SBS)では、さらに一歩踏み込み、「睡眠の質」に着目。ニューロスペース(東京都千代田区)の睡眠研修を導入している。人事部の早乙女良之課長(写真)に話を聞いた。
同社は、「快眠技術セミナー」と銘打ち、昨年は同研修を3回開催。回を重ねるごとに参加者が増え、延べ270人が受講している。ドライバーの睡眠不足を原因とした事故防止のため、医学的見地に基づいた「質のいい睡眠」を得る技術を学んでいる。
「きっかけは、吉野家ホールディングスさんが導入したという新聞記事を見たことから」と語る同課長。SBSでは、「生活リズムが不規則になりがちなドライバーや、シフト制で夜勤のある倉庫勤務者も多く、社員の健康を第一に考え、導入を決定した」という。
同セミナーでは、「すぐに深い眠りにつく」ためのノウハウを中心に展開。「受講した社員からは、『眠りが浅く、短いことが悩みだったが、きょうから実践したい』という声も上がっている」。また、「運行管理者からも、『ドライバーに伝えたい』という感想が寄せられている」という。
過去行われた3回のセミナーは、「内容がすべて同じ」というが、「何度も聞いて理解を深めてほしい」と同課長は語る。「睡眠の質を改善することで集中力が高まり、安全性の確保だけでなく、生産性や効率も上がり、全ての職種に活用できる」とし、「今年はさらに内容を充実させ、今後も継続していく予定。前回までに参加した受講者でも、新しい学びがあるはず」と付け加える。
同社では近年、社員の健康管理に注力しており、昨年からは睡眠と腰痛対策のセミナーを開催。「今年は食育セミナーも開始した」。これらのセミナーは就業時間内に「オープンセミナー」の形式をとって開催。「だれでも自由に参加し、社員として、また社会人として、重要な健康について考えてほしいという考えから」だという。
◎関連リンク→ SBSホールディングス株式会社この記事へのコメント
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