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物流ニュース
アスクル最大の物流拠点 「AVC関西」が竣工
2017年9月29日
アスクル(岩田彰一郎社長、東京都江東区)は、「ASKUL Value Center 関西」を構える物流施設「GLP吹田」の引き渡しを受け9月7日、竣工式に参加したと発表。
「GLP吹田」は、グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(帖佐義之社長、同港区)の手がけた先進的物流施設で、アスクルは同施設を「AVC関西」として来年2月の全面稼働に向け、準備を進めている。
AVC関西はアスクルでは8拠点目の物流センターとなる。流通業における1社単独の物流施設としては関西最大級で、施設概要は、敷地面積約7万5000平方m(約2万2000坪)、延べ床面積約16万5000平方m(約5万坪)、地上4階建てとなっている。今後、アスクルの法人向けサービス「ASKUL」と、一般消費者向けインターネット通販サービス「LOHACO」双方の物流を担っていく。
同施設の名称については、6月の新設発表時には「ASKUL Logi PARK 関西」としていたが、同年4月に立ち上げた「ASKUL Value Center日高」にならい、同物流センターもデジタルマーケティングとリアルマーケティングの融合を実現するプラットフォームとしての機能を持たせるなど幅広く活用していく方針であることから、「AVC関西」という名称とした。
同社は、2月に埼玉県三芳町の物流センターで発生した火災事故を受け、①防火シャッターを確実に作動させるための設備の増強②初期消火の実効性を高めるための訓練の実施③地域消防と連携した事前消防活動計画の検討ーー以上3点の対応を進めている。また、同施設では、強固な免震構造を採用しているとともに多くの生活用品を在庫に抱えることから、地震発生などの大規模災害の際には、地域住民の一時的な避難場所として解放し、支援物資の提供を行うなど、地域のために役立つよう、防災協定の締結に向け、近隣自治体、GLPと三者協議を進めている。
さらに、AVC関西は大阪中心部から直線距離で約9km、名神高速道路「吹田」ICから約6kmと立地の良い都市型センターで、近隣には住宅地も点在。同施設の新設で将来的には約1000人の雇用が創出される予定。また、同施設は、LED照明や太陽光パネルの設置、井水利用、雨水再利用など、環境に配慮しており、世界的にも広く普及している建物環境認証制度であるLEEDゴールドの予備認証を取得している。
◎関連リンク→ アスクル株式会社この記事へのコメント
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