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物流ニュース
ヤマトHD 関西ゲートウェイ開所
2017年10月6日
ヤマトホールディングスは10月5日、厚木ゲートウェイ(神奈川県愛甲郡愛川町)、中部ゲートウェイ(愛知県豊田市)と連携した多頻度幹線輸送で三大都市圏間の当日配送を実現する関西の総合物流ターミナル「関西ゲートウェイ」(大阪府茨木市)を開設した。11月1日から本格稼働に入る。
開所式典では同社の山内雅喜社長が「物流業界では労働力不足、長時間労働、荷物の大幅な増加、生産性の低下といった問題を抱えるが、今回の関西ゲートウェイの完成で、主要都市間でのスピード輸送や業務全体での生産性向上が望める。今後、『働き方改革』に沿った構造改革に取り組み、社会的なインフラとして役割を果たしていきたい」とあいさつ。
同施設の完成で、ゲートウェイ間で折り返し運行を実施し、運行時間を短縮するとともに、グループ各社のネットワークを最適化してドライバーの長時間労働の解消に取り組む。また、国内最長となる大型連結トレーラ「スーパーフルトレーラ25」(愛称「CONNECT)を導入、無人ボックス搬送機の実証実験と並行して進め、生産性の向上を図る。
ヤマトグループでは、物流を「コスト」から「価値を生み出す手段」に進化させる「バリュー・ネットワーキング」構想に取り組んでおり、この構想を実現するための拠点として、これまで国内で羽田クロノゲート、厚木・中部ゲートウェイ、沖縄国際物流ハブを開設してきたほか、アジアでのクロスボーダー小口輸送ネットワークの整備を進めてきた。
厚木・中部ゲートウェイと連携する関西ゲートウェイがオープンしたことを受け、同社は「ヤマトグループのラストワンマイルネットワークと高品質な流通加工機能を最新鋭のマテハン機器によって融合させ、物流のスピードと工程の短縮に革新をもたらすことで、顧客のビジネスに新たな価値を提供する」としている。
関西ゲートウェイは茨木ICに近く、伊丹空港・関西空港・大阪港・神戸港といったあらゆる輸送形態に対応できる立地を生かし、関東・中部・関西の三大都市圏間を高効率な輸送ネットワークで結ぶ。
また、積載量が従来の大型トラックの2倍に増加し、幹線輸送の効率化を実現させる日本最長スーパーフルトレーラ25「CONNECT」については、他社との共同輸送を行う方向で進められており、物流業界全体の生産性向上を目指すとしている。
関西ゲートウェイの施設概要は、延べ床面積9万116.77平方m(2万7260坪)、敷地面積6万4135.57平方m(1万9401坪)、鉄骨造り・6階建て。所在地は茨木市松下町2ー10となっている。
◎関連リンク→ ヤマトホールディングス株式会社この記事へのコメント
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