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    線引き変更でゴミ激減 休憩地確保にアイデア

    2017年12月14日

     
     
     

     全産業で労働環境を改善するための時間短縮が進められているが、日中の大半を路上で過ごすケースも多いトラックドライバーには休憩やトイレ、食事のために駐停車する場所の確保も重要な要素の一つだ。遊休地に余裕の少ない都市部では、問題解決には難しい面もあるが、郊外を走る主要道路では道の駅の建設も相次ぐ。ゴミの不法投棄がネックとなって道路わきの待避スペースが封鎖される例も後を絶たないが、岡山市を走る国道2号で今年3月に実施された新たな試みから半年余り、現在では「ゴミの量が大幅に減っており、効果てきめん」と道路管理者の岡山国道事務所では前向きにとらえている。
     大阪市北区から北九州市門司区へとつながる国道2号の総延長は685.2kmで、そのうち岡山県内を走るのは102.6km。トイレの不足を訴えるトラックドライバーら現場からの声を踏まえ、同国道事務所が平成20年にトイレマップを制作。それを基にした改良版となる「大型車休憩施設マップ」を同26年に岡ト協も作っている。ただ、出来上がりから見えたのはドライバーが休憩するには劣悪すぎる道路環境だった。
     102.6kmの区間に大型車が駐車できるスペースは24か所(上り線14、下り線10)で、ほとんどが路側帯にある小規模な施設。また、そのうちトイレが備わっているのは8か所だけで、しかも6か所はコンビニエンスストアの施設に頼るという状態。ちなみに、隣接する広島県の延長は215.9kmとさらに長いものの、「三原市から廿日市市に至る約90kmの区間には大型トラックを止める場所がない」(東広島市のトラック事業者)と指摘される。


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     道路わきの遊休スペースを駐停車場所として有効活用できないものかといった自動車ユーザーからの声は少なくないが、これまで多くのケースで壁になってきたのがゴミの不法投棄の問題。せっかく開放された待避スペースが結局、環境問題を理由に封鎖されるパターンは後を絶たない。そういう意味では対策強化を重ね、路側帯を休憩場所として使い続けられるように取り組む同国道事務所の活動は珍しいのかもしれない。
     国道2号上り線にある〝福治パーキングエリア〟(岡山市東区)の通称で知られる路側帯(写真)。かつては左側のガードレールに沿って駐停車する格好になっており、ゴミの不法投棄が問題化していた。対策として昨年8月、高さ3mほどのネットをガードレールの外側に張ったものの、「車両の陰になって見えないために、結果的に捨てやすい環境に変わりはなかった」と、周辺の管理を受け持つ同国道事務所・岡南維持出張所の担当者は話す。
     そこで取った新たな作戦が「駐停車スペースを本線側に変更することで、ゴミを捨てにくい状況にすること。もう一つが人を感知して点灯する太陽光利用のセンサー型ライトをネット付近に装着。まだ1年に満たないが、効果てきめん」という。現地に行ってみたが確かにゴミはほとんど見当たらず、「数字には出せないが、まず見た目。委託業者からもゴミ回収袋の量が大幅に減ったと聞いている」という効果を実感させる。
     ただ、「同PAには(止まっている車両の横を)車両が通れる幅があったわけで、すべての駐車帯で同じことができるわけではない。安全確保の面からは延長の問題もある」としており、実際に同じスタイルのPAは県内でも唯一。大型車だと10台が止められるかどうかという程度の同PAだが、幹線国道の貴重な休憩スペースであることは間違いない。
     岡ト協の青年協議会は社会貢献の一つとして平成25年から、同PAでの清掃活動を1月の恒例事業として手掛けている。草野博一会長(倉益運輸)は「可能であれば回数を増やしたい。トラックからのゴミとは限らないが、こうした活動によって地域社会に理解され、PAを維持することにつながれば」と話し、ドライバーの労働環境の改善も期待する。同出張所の担当者は「効果を踏まえ、所内ではできるところは検討しようという情報提供を行っている」と話すとともに、道路利用者からの声にも耳を傾ける姿勢を示している。

     
     
     
     
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