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物流ニュース
倉青協 池田雅一会長「『親睦と勉強』を理念に活動」
2017年12月20日
倉庫業青年経営者協議会(倉青協)の新会長に今年6月9日、池田雅一氏(東京倉庫運輸社長)が就任した。22代目となる池田会長は、やりたいこととして「18代目の浅野邦彦会長が実施していた『エイジグループ』活動の復活」を挙げる。
これは同世代で分けたグループごとに、自由に議論を交わしたり、親睦を深める活動。池田会長は、この「エイジグループ制」の活動を人材育成の一環として復活させた。「人材育成と言っても、経営者の集まりなのでトレーニング的なことではない。前回のエイジグループ制では、10歳くらい年下の若い元気な世代の方たちが大いに盛り上がっていた。来年、この会は設立45周年となる。その5年後の50周年を迎える頃、この10歳年下の世代が中心となって、盛り上げてくれる人材となるようにしていきたい」と話し、「活動テーマは自由。参考となるようなものは示すが、具体的には各グループに任せたい」。
倉庫業界は、祖父や父親から代々承継している会員が多く、倉青協の会員も、子どものころから祖父や父に連れられて面識があり、「遠い親戚のような感覚」に近い。だからこそ、「同じ世代の仲間の意識は大切」と語る。「仲間同士の何気ない会話の中にもヒントがたくさんある。事業承継の情報にしても、仕事での困りごとにしても、同業者だからこそ、本当に欲しい情報が手に入ったり、仕事の助け合いが生まれる」
もう一つ重視していることに「企業交流会」がある。これは会員企業の社員同士の交流会で、参加するのは1社につき社員2人程度。参加者の肩書などのハードルは一切なく、誰が参加するかを決めるのは各企業の経営者。1回につき80~100人が集まり、年に2~3回開いている。「トレーニングや見学だけではなく、親交を深め、その場で仕事のやり取りをする者もいる。もう十数年続いているが、企業間で交流を持つことの意義や重要性を社員にも肌で理解してもらえる良い機会」と池田会長。
災害時に備えたBCPに関しても「イザと言う時の連絡網として『防災無線ネットワーク』を昨年、前会長が有志と立ち上げた。初動体制をスムーズに取れるよう、剰余金から毎年、基金としての積み立てもしていく。このシステムも基金も使わずに済むことがベストだが、我々の業種は災害時、特に重要な役目を果たさねばならないので備えは大切」と説明する。
「親睦と勉強」を理念とし、代々受け継がれていく〝和〟の心。「150人の会員一人ひとりが熱く活動していけば、業界も盛り上がるし、社長に社員もついていくはず。企業をうまくいかせるために〝変化に対応できる人材育成〟と〝会員企業の体力強化〟の両立を継承していく」と述べ、「創立から44年間、先輩たちがやってきたこと、歴史を大事にしながら、新しいことにチャレンジしていく。スローガンに掲げている、まさに『温故知新』。倉庫業は多様性と可能性が無限にある産業。時代の変化に対応し、時代に合った使い方を模索していく。倉庫が好きな人間の集まりですから」と笑う。
◎関連リンク→ 東京倉庫運輸株式会社この記事へのコメント
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