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物流ニュース
シーエムオー 大阪物流経営講座、「給与体系見直し」テーマに
2017年10月29日
物流専門の経営コンサルタント、シーエムオー(川﨑依邦社長、大阪市北区)は10月24日、山西記念福祉会館で「中小運送業のドライバー給与体系の見直し実践事例」をテーマに大阪物流経営講座を開催した。
川﨑氏は、ドライバー不足の背景などについて説明し、「昔は、給与を多く払えば人が集まっていた。現在は、定着・育成・確保をしっかり取り組んでいくのが時代の流れ」と強調し、「厳しい状況を突破するためにも工夫した給与体系が重要。運送業は給与が経営のウエイトを大きく占めている」と指摘した。
その上で「基本の考え方は、給与改革で成功すれば経営は改善できる。いかに良い方向に改革して、ドライバーの活性化につなげることができるかがポイント」と話す。
賃金体系の現状では、様々な雇用形態や給与体系、大型車から小型車のドライバー給与の相場を紹介して「人件費率で良い会社とそうでない会社が分かる。給与は、法律と経営の二つで見ないといけない。理屈に基づいて公平に支払う給与体系がポイントになる」と述べた。
多発する労務トラブル事例で、労基署の是正勧告や時間外手当未払い問題、1人でも入れる労働組合などに触れて、最高裁判所で適法とされた事例などを紹介し、「裁判で勝てたのは労働時間をしっかりと把握して計算しているから」と解説した。
また、給与規定の作成ポイントや基本給表、評価ポイント給などについて「業績連動型給与にして、ドライバー一人ひとりのやる気を高めるだけでなく、コンプライアンスを順守、働き方改革に対応しないといけない。色々なことを積み重ねていかないと給与は上げられない。そのためにも様々なことを追求して取り組んでほしい」と述べた。
なお、セミナー終了後には、営業情報交流会が開かれた。
◎関連リンク→ 株式会社シーエムオーこの記事へのコメント
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