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物流ニュース
INDETAILなど3社 ブロックチェーン活用の医薬品売買システム実験
2018年2月20日
システム開発のINDETAIL(坪井大輔社長、札幌市中央区)は1月30日、医薬品卸のモロオ(師尾仁社長、同)と医療系システム開発のファーストブレス(小野寺薫社長、同北区)と協同で「ブロックチェーンを活用した医薬品のデッドストック販売プラットフォーム」に関する実証実験をはじめると発表した。
調剤薬局が抱えるデッドストック医薬品を安全に店舗間で直接売買することを可能とするサービスを想定し、調剤薬局の実店舗と売買された薬を実際に配送する物流面も含めた検証を行う。
実サービス化した際には、調剤薬局の医薬品の廃棄ロスを抑制すると共に、偽薬などの不正な医薬品の流通防止などの効果が期待できる。2019年中の事業化を目指す。
同社が事務局を務めて昨年9月末までに行った第一段階の実証実験では、薬局間の売買システムをブロックチェーンで構築し、システムの性能を検証した。ブロックチェーンの特長である「履歴の改ざんがされにくく、高い透明性や信頼性をインターネット上で確保できる」という点を生かし、システム内の仮想通貨で取引を行い、医薬品売買を行うことを想定したシステムを構築。「トレーサビリティの実現性」「 改ざんなどの攻撃に対する耐性」「 仮想通貨の実用可能性」「コスト削減の可能性」などを検証し、安全で効率的な流通体制を構築し、適正な在庫量を管理する仕組みが実現できることが確認できた。
今回の実験では、医薬品卸のモロオが実験に参画し、同社のグループ企業である「クリオネ」の一部店舗と、モロオが持つ実際の医薬品卸物流網を使用する。
ブロックチェーン上に取引情報を記録することで、「医薬品自体の登録履歴や発送・納品時の承認状況などの履歴」といった事実を半永久的に証明・保証することが可能となる。
◎関連リンク→ 株式会社INDETAIL
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