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物流ニュース
キリングループロジ 経営方針説明会「外販事業が堅調」
2018年2月25日
キリングループロジスティクス(加藤元社長)は2月15日、2018年経営方針説明会を開催した。2017年度の業績については売上高663億円(目標達成率102%)、営業利益10億円(同139%)、外販売上高(同101%)となり、2016年からの中期経営計画スタート以降、2年連続での目標達成となった。加藤社長は2017年を振り返り、「成長軌道を数字面で描くことができた」と手応えを語った。
同中計で重点事項としてかかげる外販事業の拡大については堅調に推移しており、新規顧客の獲得及び既存顧客の拡大で、同中計内で11%の増加となった。同社は全国型の食品メーカーをターゲットとして設定し、獲得した新規案件の半数以上を占めた。外販拡大事業におけるグループシナジーの目玉といえるのが外販拠点の管轄移管。2016年にグループ拠点を管理している物流管理部に外販の管轄を移管し、グループ貨物で培ったノウハウを外販物流に生かし品質向上につなげた。ある外部委託拠点では、物流管理部と一緒になって改善活動を進めたことで、事故発生率が5分の1まで減少するなど大きな成果をあげた。2018年は営業部と物流管理部が連携し、目標を共有することで、顧客満足度向上へ向けて活動を昇華させていくとした。
人材育成・活用の取り組みについては、「人材を伸ばす機会づくりの強化」としてロジスティクス検定の受験支援、ミドルマネジャーへの3か年にわたる長期研修を実施している。また、多様性推進にむけた新たな活動「LOGI★活」もスタート。昨年11月には設立総会を開催し全国から75人の女性社員が参加した。
2018年はロジスティクス基盤の再強化をテーマにすえ、中計の最終年度として仕上げの1年としていく。特に「キリン品質に磨きをかける」「運びきる力の維持」に注力する。具体的には、品質面では業界最高レベルの品質を維持していくため、全拠点SQE点検活動を継続するとともに、前年の事故を振り返り、同じ事故や災害を起こさない取り組みを強化する。また、キリン品質を体感できる「安全体感研修」については、特任インストラクターの増員など、さらなる充実をはかっていくとした。
「運びきる力の維持」については、協力会社との関係を強化していく。さらに、輸送協力会やパートナー会社とのコミュニケーションも一歩踏み込んだものとしていく。加藤社長は「キリンの協力会にいるというメリットは何なのか、しっかりと話し合える関係性をつくりたい」と語った。配車や営業など各組織の壁を越えたコミュニケーションを密にし、集車力向上という目的に向けて現場の連携をはかっていく。また、あわせて1台あたりの運収金額を高めていく。積載効率改善をはかる手段のひとつとして、外販拡大に力を注いでいくとした。
◎関連リンク→ キリングループロジスティクス株式会社
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