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物流ニュース
ZMP 物流支援ロボット「CarriRo」 簡単操作で自動追従
2018年4月6日
ZMP(東京都文京区)が開発する物流支援ロボット「CarriRo(キャリロ)」は、倉庫でのピッキングなどの作業負荷を軽減し、省人化・効率化することを目的として2016年8月から販売されている。「昨年後半から、さらに問い合わせが増えている」と話すキャリロ事業部長の笠置泰孝氏に同製品の魅力を聞いた。
同氏は、「運搬をアシストする『ドライブモード』はもちろん、作業者を自動追従する『カルガモモード』も好評」と目を細める。「ビーコンの簡単な操作で、3台のキャリロをつなげられるため、その分、往復しなくて済む。運搬時間が半減するなど、わかりやすく効果が出る」と解説する。
「搬出入にかかる人手を減らし、作業負荷を軽減することで、その分、他の業務に対応できるようになるため、現場では好意的に受け入れられている」と語る同氏。価格についても、「5年リースで月額2万8000円と手ごろ。シンプルな操作性で使い勝手が良く、導入したその日から利用いただける」と笑顔を見せる。
「試験導入から本格運用につながることも多い」という。「ある程度の段差や傾斜にも対応でき、建屋間も移動できる。ビーコンに設定できるIDは、3万パターンほどあり、あらかじめペアリングしたビーコンにしか追随しないなど、当社の強みである自動運転ノウハウを生かした機能や性能の良さを評価いただいているのでは」と胸を張る。
先ごろ行われたバージョンアップでは、最大積載荷重が100kgから150kgに拡大。「操作性も改良し、重い荷物でもスムーズに運べる」と説明する。「ユーザーからの要望が特に多かった」というUターン機能は、後輪の回転差を利用し、その場で方向転換できるというもの。「これまでは3mほどのスペースが必要だったが、狭い通路でも、ジョイスティックの操作1つで可能」と笑みを浮かべる。
「他の荷物をキャリロにつなげて運ぶ『けん引』で活用されることも多くなっている」と話す同氏。「300kgくらいまでならけん引でき、カゴ台車をつなげて、飲料のピッキングを行う顧客に喜ばれている」と語る。
笠置氏は、「これからも『モノを運ぶ在り方』を追求し、新たな機能を追加していきたい」と熱く語った。
◎関連リンク→ 株式会社ZMP
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