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物流ニュース
採用面でプラス 給与前払いサービス「キュリカ」 ATMから24時間365日現金引き出し
2018年4月24日
ヒューマントラスト(東京都千代田区)は、給与前払いサービス「キュリカ」を提供している。利用する従業員は、会社側に事前の申請が不要で、コンビニや銀行のATMから24時間365日、現金を引き出せる。受け取りにはATM手数料の400円が必要で、その他のシステム利用料や振込手数料などはかからない。
従業員専用の口座を作る必要もなく、発行無料のカードさえあれば、いつでも出金できる同サービス。営業本部の御園竜氏(写真右)は、「借り入れではないため、金利はゼロ」と語る。
同サービスのフローはまず、導入企業が預託金口座に必要資金を送金する。従業員の勤怠データベースと連携し、前払い可能残高に反映。「従業員が前払いを利用する場合は、ATMからお金をおろす感覚で、簡単に受け取れる」と胸を張る。
「必要資金の金額や前払い残高などは自動計算されるため、導入企業の負担は少ない」と話す同氏。勤怠システムも、現在使用しているものをそのまま利用でき、「給与計算で使われているエクセルやCSVデータでも可能。基本的に、当システムが導入企業の運用に合わせる仕組み」と語る。
また、前払いの上限金額や社会保険料などの控除金額、加算率とそのタイミングは、導入企業が任意で設定できる。「上限金額は、パターンごとに複数設定したり、従業員ごとに変えたり、毎月変更することも可能。自由度の高さも魅力の一つ」と微笑む。
従業員の利用状況は、管理画面からリアルタイムで見られる。「勤怠データの反映についても、24時間、5分単位での更新も設定できるため、常に最新の状況を確認できる」
導入決定から運用開始まで最短で3週間。費用は月額基本利用料の5万円のみで、初期費用などは発生しない。「前払いを受ける際のATM手数料の400円は、導入企業が負担することもできるが、多くが従業員負担にされている」という。「従業員ごとに負担額も変更でき、優秀な人材へのアドバンテージとしての提供も想定している」と付け加える。
同社の強みとして、「給与性の担保」を強調するのは、同部の田口翼氏。「他社では、給与をいったん立て替えて支払うシステムもあるが、当社の場合は、あくまでも『給与の支払い代行』のため、給与としての受け渡しが可能」と説明する。そのため、同社は資金移動業に登録し、同サービスの特許も取得している。
「物流会社の従業員さんの利用状況は、平均で月5ー6回」と、ニーズの高さを指摘する田口氏。御園氏は、「採用活動や離職率を下げることに一役買えるのでは」と語った。
◎関連リンク→ キュリカ
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